33日目 葉っぱお舟



 妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。


 妖精なので、ほとんどの人間には見えない。



 ぺぺは神社に流れている川で木の精霊が遊んでいるのをニコニコして見ていた。


 木の精霊は落ちる葉っぱに一緒になって楽しそうに落ちている。


 そして川に落ちると葉っぱを船のようにして流れて遊んでいるのだ。


 キャッキャ言ってすごく楽しそうなので、ぺぺもやりたくなった。


 ぺぺは今にも落ちそうな葉っぱをつかんだ。


 すると葉っぱはぺぺの重みで落ちた。


 ひらひら回転しながら落ちるのをぺぺも楽しむ。


 そして川に葉っぱが落ちるとぺぺもその上に乗る。


 さあ川を下るぞとなったら、


 ぺぺの重みで沈んだ。



 そしてぺぺは、ただ普通に流されたのだった。



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