27日目 稲荷社の狐の神様
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
神社には 摂社 がある。
その中に、稲荷神社の摂社があり、狐の神様が鎮座している。
ぺぺはたまに狐の神様の所に遊びに行く。
するといつも狐の神様は暇そうに寝そべっている。
聞くと、暇なんだそうだ。
昔はよくお願い事をする参拝者がいたが、最近はめっきり減ってしまったらしい。
「暇じゃのー」
ぺぺは、力になろうと思い、狐の神様にお願い事をしようと思った。
昔、よく参拝者のお願い事を聞いていたので、同じようにお願いをする。
「どうかお金がたくさんはいってきますように」と。
ぺぺは、これで狐の神様もお仕事が出来て喜んでくれるだろうと笑顔になった。
それを聞いた狐の神様は、ぺぺに
「ありがとう。ぺぺ」
とお礼を言うが、
――ぺぺには、お金必要ないだろう……。使えないのだから。
と思ったのは言うまでもない。
「だが、気持ちは受け取ったよ」
と笑顔を見せるのだった。
そのころ、ぺぺは、
「お金はどう使おうかな」
と、あれこれ考えているのだった。
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