24日目 どちらが勝つか
妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。
妖精なので、ほとんどの人間には見えない。
ぺぺと友達の妖精は、あることをして遊んでいた。
神社の鳥居、階段の下にいる二人の男性が、本殿で先に神様に手を合わせたら、おやつが食べれるという遊びをすることにした。
ぺぺは、若いお兄さんにした。
友達の妖精は、年取ったおじいさんにした。
ぺぺは、勝ったと思った。おじいさんは上るのが遅いのだ。
そしてお兄さんとおじいさんの戦いが始まった。
やはりお兄さんは一気に階段を上り始めた。それもすごい早さだ。
ぺぺはお兄さんを応援する。
おじいさんはゆっくりと上ってきている。すごい大差だ。
そしてあっという間にお兄さんは上りきった。
ぺぺはお兄さんの所に飛んで行こうとしたら、お兄さんはまた階段を降りていった。
「え? なぜ?」
その後、お兄さんは何往復も階段を上り下りしていた。
その間に、おじいさんは上りきり、本殿でお参りをしてしまった。
友達の妖精は、「やったー!」と言って、おやつを食べ始めた。
ぺぺの応援していたお兄さんといえば、それから何往復をし、そのまま帰って行った。
「…………」
結局友達の妖精はおなかがいっぱいになり、その場で寝てしまい、ぺぺはおやつにありつけず泣くのだった。
「うー! お兄さんー!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます