22日目 盆踊りでたたかれる



 妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。


 妖精なので、ほとんどの人間には見えない。



 ぺぺの神社では、盆踊りが行われていた。


 みんな楽しそうに踊っている。


 ぺぺや他の妖精も同じようにみんなと一緒に櫓やぐらの周りを踊りながら飛ぶ。


 でも気をつけていないと、大変なことになる。


 だから他の妖精は気をつけて少し離れて飛んでいる。


 だが、ぺぺだけが毎年、踊っている人の側で喜んで飛んでいる。


 だから毎年うちわで、


 ベシ!


 と叩かれ、地面にたたき付けられるのだ。



 それを見ている他の妖精は 


 「まただ!」 と笑い、


 神様は、


 「いい加減、学習しなさい」


 とため息をつくのだった。



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