15日目 住職さんとバトル



 妖精ぺぺは、ある山の上にある小さな神社に住んでいる。


 妖精なので、ほとんどの人間には見えない。



 ぺぺは、よく夏は木の木陰にいる。


 朝、住職さんがいつもホースを取り出し水をまく。


 ぺぺは、戦闘態勢に入る。


 それは、住職さんがぺぺに向かって水をかけてくるからだ。


 最初は、たまたまだと思っていたのだが、ぺぺが移動すると、住職さんのホースの向きもぺぺの方へと向く。


 住職さんは見えない人だ。


 だが、少し感じるみたいなのだ。


 ぺぺのいる場所に違和感を感じるようで、水をかけて浄化しようと思っているようだ。


 ぺぺにしては、はた迷惑だ。


 でも最近はぺぺは楽しんでいる。


 「今日も一滴も当たらずに 逃げるのだー!」


 とゲーム感覚で楽しむぺぺであった。

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