第5話 隠された街 レベルリア
_ベッドで目を覚ました_
どれくらい眠ったのだろうか、スッキリして目覚めた。
ルリーが心配してる横に、ルリーと顔がそっくりな子がいた。
「良かった目が覚めて!」
ルリーとハグをした。
「ありがとございます。助けていただいて、僕はルリーの双子の弟ノエルです。」
「私はマリンよ!無事で良かった!」
すると奥から両親の声が聞こえてくる、食事の準備が出来たからとの声だった。
お言葉に甘えてここにきてから全く何も食べてなかった私は食事を頂く事にした。
料理屋を開いているだけあって、どれを食べても美味しい!
「マリンさんこの度は本当に助けていただいてありがとうございます。」(母)
「本当なんて言って良いのか.....好きなだけ食べてくれ、そしてお礼をさせてくれないか」(父)
「いえ、お礼なんて、あ、でももし良ければしばらくここに泊めて頂けませんか?」
「もちろんだ!それで良いなら。大歓迎だ」
マリンは食事をしながら考えていた。
ここにきて直ぐに事件に巻き込まれて、この先のことを何も考えてなかった。
魔法のこともこの世界の事も謎に包まれている。行くところもお金も何もかもがないんだら。
しばらくこの難しい謎を調べなきゃいけないと思ったのだ。
食事が終わるとルリーは私を街に連れて行ってくれて、レベルリアの街について詳しくおしえて案内をしてくれた。
レベルリアの街はとても大き街で常に活気で溢れている。
その分、揉め事や事件は多いらしい。
たが、海と森に囲まれたこの街は、皆生き生きと働いていて、笑顔が沢山溢れていた街だった!
「ルリーあのお城みたいなのは?」
「あれはメイブル様のお城よ!この国の王様メイブル様達が住んでるわ、代々、魔法族の家系と言われてるけど魔法を使ったところはみたことないわ」
「魔法って珍しかったんだよね?」
「そうね、ここの街は少ないけど、他の街では沢山いるとも聞いたことあるわ、魔法省があるくらいだからね」
私も魔法が使える人の1人だし、ルリーも魔法能力がある。数少ないこの街で出会った最初の子が魔法使える子だなんて。そんな事があるなんて親近感湧いちゃうなぁ〜。
「ルリーは魔法の事どう思ってるの?」
「私はまだ分からない。ずっと隠されていたし、使うなって言って何も分からないし。」
「そっか〜そうだよね!」
街を歩いてる私たちの前にローブに身を纏った女の人が話しかけ出来た。
「ルリーさんとマリンさんですね、魔法省、理事のレム様からお話がしたいとの事です。私は使いのクルメと言います。」
手紙を渡された。
「明日、来て頂けませんか?」
クルメはそう伝えると立ち去った。
魔法省・・・なんだろ。
「ルリー?」
ルリーの顔は強張っていた。
その強張りの真相は今の私には分からなかった。
またマリンに1つ解かないといけない謎が出来たのだ。
「何かは分からないけど明日一緒に行こう。」
マリンはルリーに言って、1日が終わろうとしていた。
ルリーは何かを隠しているそれが何んなのか、魔法省から呼び出されたと聞いた瞬間から、話す顔、笑う顔には心が無かったのをマリンは気づいていたのだ。
そしてこの街には何かある。探偵の血が、私の本能が、私が感じた物が、そう思わせてくる。
続く。
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