第3話 魔法が繋がった件について。(仮説の魔法でできる事)


_捜査基本その2" 仮説を設定する"_


 私の仮説はこうだ。

 ・犯人は弟とルリーを間違えた。

答えはシンプルだ、ルリーには魔法がつかえて弟は使えない事を知り、ルリー草花の能力に気づいてる人だ。

 

でなければ、眠らせるのにわざわざ花を使わない、だが弟にならバレる心配はないと思ったのだろう。

 

 そして1番の弟が殺されたかどうかだ。

それは・・・NOよ、弟は殺されていないわ!

この血の量からは明らかに死んでもおかしくない量だが、犯人は魔法を欲しがっている、それもルリーの能力を。だから殺されてはいないわ。


_その3"実験や観察によるデータ収集"_


 なんだが〜実験道具もないしデータ収集は難しいなぁ、この血痕を誰のものか特定するのは難しいなぁ、と考えていると。


 「マリンお姉ちゃん!また手が!」

 「あれ?何これ」


 「魔力・・・。」

 「魔力・・・・・・・。」


  すると突然マリンの全身が熱くなり、目は大きく開き呼吸が、胸が激しく苦しくなった、と、同時に頭の中に呪文が駆け巡った。


◆◇コノメイヨ 名はマリン、導け◆◇


 マリンは意識がもうろうとする中、光る手を血痕に近づけ、呪文を唱えた。


"コノメイヨ 名はマリン、導け"


 すると、血痕は動き始めて鹿の肩をした。


マリンはルリーに「あの血痕は鹿よ」と言って倒れてしまった!


 バタンっ。


 「おねぇちゃんー!ねぇ!」


_マリン夢の中_


 ここは何処だろう。自然が広がって横には滝があり、物凄く息が吸いやすい。


 そこに妖精が現れる。


「気がついた?」

 顔の近くでマリンに話しかける。


 「ここは?」

 「あなたの意識の中と実際に存在する場所よ。」


 妖精が教えてくれた。

 

 「前にもマリンあなたは、ここに来た事があるわ、私を探して」


 「なぜ私の名前を?ここは?」


 「私は知っている、あなたの魔法は頭の中に刻んだわ、必要な時に呪文は出てくる、魔法を学んで私を探して。」


 妖精は私にそう伝えると何処かへ行こうとする。


 「待って、あなたの名前は?」

 

 「私はレースよ。」

 

 そう言って、妖精は消えるようにいなくなり、私も同時に意識がまた無くなったかのように目が閉じた。


「お姉ちゃん、マリンお姉ちゃん!」


 ふと目が覚めたらそこには心配しているルリーが私を読んでいた。


「あ、ルリー。わたし、、、。」


「良かった、急に倒れたから」


 「そうだ、あの血痕は鹿で!」


 マリンは立ち上がり、血痕をみた。


 「あのね、今、あの花が私を呼んでいるの」


 「場所わかる!行こう!」


 ルリーはマリンと共に花の呼ぶ声に耳をすませて、歩き出した。



 「ここから聞こえるこの建物!」


 一件の家にたどり着いた。


 マリンは考えた、どうしよう。武器もない中の様子も分からない。


「あ、魔法。」

 

 マリンは妖精の言葉を思い出した。

出来るか分からないけどやってみよう。


 マリンは目を閉じ家が透けて見える様にイメージをした。すると、頭にまた呪文が駆け巡った。


◇◆ロースルーファルア◇◆


「"ロースルーファルア"」

手をかざしながら唱えた。


 目が青く光、家の中が透けて見えるようになった。そこには連れ去られた弟と、3人の男の子、そしてその中にはルリーが話していた緑色の服を来た男。間違いない、ここだ。


 ルリーを一緒には連れていけない。

そして、ルリーは殺してなんかないそれをみんなの前で示さなきゃ。そして、戦う準備を。


「ルリー、よく聞いて。ルリーはここにいて、私がみんなを呼んでくる。それまでにやって欲しい事があるの。」


「ルリーの力を貸して欲しい。ルリーのその能力で、何か敵を止まらせたり、痺れさせたりなんでも良いの。薬草を見つけてきて欲しいの、出来るかな?」


「うん。分かった」

 ルリーは少し悩んだが、その目は強い力を発していた。


「じゃあ1時間後にここで」


「私は街に行って事情を説明してくる。」



 そう言って、ルリーとマリンは自分達のやる事をするため、その場から立ち去った。



続く







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