第43話

捨ててしまえよ 囁いた奴の顔は知らない

守りたかった それだけだった

疲労ばかりが 溜まっていく

この手に何が残ったって言うんだ

認めてしまっていいのかい

笑顔を向けてだなんて

どの口が言ってんだよ


忘れ去られた 欠けた想い出

息をする度 消えていった

待てって言うのか まだ言うのか

平気だなんて いつの話だよ 


僕を見せてよ 触らないで

積み上げたのは 馬鹿だったのか

人工的な光景

納得させるための空想

夢が欲しかった

目的なんて 何処にも無い

居ない僕が一番の僕だ


許されない照準 権限は無いんだ


捕らわれるな

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る