進学について

先生のことも解決し、お姉ちゃんとは微妙な距離になったけど、こうして、私とお兄ちゃんは、交際がちゃんとした気がする。

私の誕生日は年度でも遅めの方だから、冬休みが来たら、もう進路について、担任と話さなきゃいけない。正直、何にも考えていない。かといって、両親に甘えようと思わないので、自立はしたい。

この際、お兄ちゃんがプロポーズでもしてくれて、永久就職にでもならないかと、冗談ではなく本気で考えてるw友達とかは、意外にも真剣に考えていて、大体、決めてる子が半数以上いる。私は取り残された感じ。

ちょっと不貞腐れて、お兄ちゃんに内緒で、お姉ちゃんの友達と大学生と偽って、クラブで盛り上がってた。そんな中でナンパされ、断ろうとしたが、強引にホテルまでの展開になってしまった。

そういえば、先生の件を片付けて、お姉ちゃんのこともあったので、私と彼は最近、そういう関係になってない。正直、性欲が溢れそうになっていた。

“別にいいよね?一度だけ…。構ってくれない、お兄ちゃんが悪いんだし“

誘われるまま、私はそいつとホテルに入った。正直、先生とお兄ちゃん以外と関係持つなんて思わなかった。しかも、相手は今日出会った奴。どうせ、今日で終わりだろ。そう思ってたし、ヤケにもなってたので晴らすのに丁度いい相手かも?しかも、少しお酒が入ってる。しつこく断ったのだが、こいつが強引に飲ませるので、一口だけ飲んだら、少しほろ酔いだ。知った大人の味は、苦く…お兄ちゃんとの甘い時間の方が好きだ。

私を今から抱こうとしてる奴は呑気にシャワーなんて浴びてる。あの先生と同じだ。ただあの時みたいに拗れなければいいと思ってる。ただ一度の遊び。結局私も、お姉ちゃんの妹なんだな。寂しいからって、他の人に抱かれようとしてる。

シャワーから出てきたそいつは、私が浴びたい気持ちを無視して、押し倒してきた。

嫌がる素振りも全く見せない私に対して、ちょっと不思議そうにしていたけど、その気な素振りを逆に見せると止めるどころか、高揚して私の体を愛撫し始めた。どうしても、あの先生やお兄ちゃんと比べてしまう。先生だって、一応こんなに興奮して、その場限りの関係と思っていなかったからか、優しく愛撫してくれた。それも気持ち良かった。でも、お兄ちゃんの愛撫は蕩けてしまいそうなほど、甘く優しく私の体を愛してくれた。

そのまま、セックスは終わり、タバコを吸って、そいつは満足気だった。まぁ一度限りの関係だしいいかという甘い考えでいた。こいつもまぁまぁ相性良かったし。

帰ろうと思ったら、そいつに腕を掴まれ、「またな」と言われたけど、「次はないよ。今日だけの関係。そっちもそのつもりでしょ?じゃ」と言って、ホテルを出ていった。家に帰ってから、すぐにシャワーを浴びた。そいつの感触を消したかったし、今すぐにでもお兄ちゃんに抱かれたかった。

電話するにしても、お兄ちゃんも仕事終わって帰って、もう寝てるだろうし。しょうがないので、一人で消化するしかなかった。「明日会えるか、朝メールしてみよう」

次の日、予定通りにメールして、会えることがわかったら、気分よく朝の支度ができた。食卓に着いたら、母が呆れ顔で私を見ていた。

今日、三者面談で進路のことを決める日だった。タイミング悪っ。そう思いながら、三者面談のことを言い忘れたことを謝罪し、私は進学より就職したいことを話し、残りは先生と一緒に話すことで学校に行かなきゃいけない時間だからと、その場を逃げた。

就職…、進学も考えたけど、何を目指すのかもわからないし、友達は行ってから見つけるとか言ってたし。それはそれで何にも見つからなかったら、無駄な4年間になりそうで、納得いかなかった。だから、就職を選んだ。そしたら、他の子とは違って、少し大人になった感じで、少し感じが良かった。

これで、お兄ちゃんと並んで歩いても平気かな?子供っぽいって思われないかな?“妹”って思われないかな…。

そう思いながら、授業を受け、放課後、渋い顔をした母と先生で三者面談をやった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る