姉との関係
先生との事が解決し、お兄ちゃんが私達の関係をお姉ちゃんに告白することを言い出した。確かに、このまま隠し通せるとは思ってないし。隠したくたい。
二つ返事で、私は頷いた。お兄ちゃんも少しホッとしたような気がした。そして、何度もあの日から謝っていることを、逆に私が怒った。
そうさせてしまったのは私に原因があるのだからお兄ちゃんは全く悪くない。先生にも少し罪悪感がある。あれから警察に何度か事情聴取というのをされた。傍には婦人警官の人もいたので、ある程度は話せた。事実100%は話すことが出来なかった。一部は同意の上で、先生に抱かれていたし、今も未成年だけども、お兄ちゃんとセックスしてる。同意の上とはいえ、それもきっと犯罪なんだろうなと思いながら、事情聴取を受けていた。
もう落ち着いた所で、今度はお姉ちゃんに時間を作ってもらった。お姉ちゃんは家を出てて、彼と同棲してたけど、別れたらしくて、1人暮らしの部屋が見つかるまで、実家に戻ってきていた。
緊張した感じで、3人が久々に会うことになった。最初に会話を始めたのは、お兄ちゃんだった。
「元気だったか?少し痩せたんじゃ…」「そんなことより話って何?まぁ、大体見当はつくけど…。付き合ってるんでしょ?あんた達」
「「…うん」」2人で同時に頷いた。「そっか…、ねぇ、妹を幸せにしてやってよ?私の時みたいに雑に扱わないでね?大切な妹なんだから…」そう言ったお姉ちゃんは、寂しそうな顔をしていた。それを伝えて、お姉ちゃんは部屋を出て行った。私は後を追いかけて、声をかけようとしたが、泣いているように見えた背中が何も言わないでと言っているようで、私は部屋に戻った。
それから、お姉ちゃんはすぐに部屋を見つけて、実家を出て行った。私には笑顔で「あいつに泣かされたら、いつでも言ってね。怒ってやるから」と冗談っぽく言っていた。「…時々は連絡してね。私もするから…」そう言って、去っていった
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