最悪な中学時代から高校へ
私は、昨日の電話の通り、いつも抱かれている教室へ行った。
そう…、ここから始まった私達の関係…。告白して、禁断だけど、先生と恋人同志になって、甘い恋なんて…そう夢見てたのに…現実は、体の関係で終わる…。
先生はきっと私と別れたら、他の子に手を出すんだろうな…。先生はモテるから、他にも好意を持ってる生徒はいるだろうし…。
緊張して、なかなかノックが出来なかったけど、勇気を出して、ノックした。
「どうぞ」と先生の声がした。普段の先生の声とは思えない程、低い声でどこか苛立ちを感じて、恐々とドアを開けると、先生がいた。どう言ったらいいんだろう…。そう思ってたら、先生がいきなり抱きしめてきた。私は驚いて、離れたが、先生はキスまでしてきた。
「何?何が起こってるの?だって、昨日、お兄ちゃんと話して、今日は別れの話をするって…」嫌がっている私に、先生はますます興奮して、体を乱暴に触ってきた。
こんなのいつもの先生とのセックスじゃない。怖さで動けなくなった私を、ただただ貪るように、愛撫してくる先生。今までは快感があった。でも、今は恐怖しかない。頭の中でグルグル考えた。彼は私に何にしてるの?いつも、先生は私に優しく大事そうに触ってくれるじゃない。愛撫だって、とても気持ち良くて…、これはレイプだ…。怖くて体が動かない。先生がそろそろイキそうな感じがした。でも、先生は避妊具をつけずに、私の中で中出しした…。
行為が終わって、先生が乱れたスーツをなおしていたら、やっと喋り始めた。「お前が悪いんだ。お前の家族にバレるから…。今日でお前とは終わりだ。まぁ、十分楽しませてもらったから、感謝してるよ。いいか、このこと、あの姉貴に話したら、こーんな写真、SNSにばら撒くからな」
そう言って、先生が私に見せてきたのは、いつの間にか撮っていた私の裸の写真だった。“いつのまに…”
私はただただ、怖くて、縦に首を振るしかなった。落ち着いた所で、先生は耳打ちをしてきた。「たまには相手しろよな」笑いながら去っていく先生を見なかった。制服の乱れをなおし、私は何もなかったように、学校を出た。
学校を出て、誰もいない所に行った私は座り込み、あの恐怖が今になってきて、大泣きをした。何で、こんな事になったんだろう?全部、自分の浅はかな行動のせいだったんだ…。
妊娠の可能性を考え、月経が来るまで、私はずっと精神状態がピリピリしていた。当然、お姉ちゃんにもお兄ちゃんにも話せないで、友達にも言えず…独りでずっと抱え込んでいたが、月経が来て、一気に安堵した。
それから、先生とのやりとりはなくなり、私も受験で忙しくなり、ただ今の友達とは同じ学校に行く気にはなれず、お姉ちゃんが勧めた高校へと進学した。
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