中学生2
驚いた瞬間、先生は私を抱きしめていた。何が起こったのかわからないまま、私は呆然としている。先生の顔が近づき、私にキスをしてきた。しかも、軽いキスではなく、いきなり大人のキスだった。
抗えないまま、先生の唇が私の唇を塞ぐ。とてもエロいキスで、頭がおかしくなり、立っていられなくなる。近くにあった椅子に座ってしまった。
このキスは、お兄ちゃんのとはまた違う…。頭がクラクラして、ボーッとする。
先生は、「ごめん、いきなりキスして…。君が生徒とわかっていても、あまりに可愛過ぎて…。」と言って詫びてきた。「先生は私のこと、好きなんですか?」そう聞こうとした。でも、その答えは聞かないほうがいいと思った。先生は、私をデスクの上に寝かせ、私の体を制服の上から、上から下へと触り始めた。
好きな先生に触られてるのに、あのお兄ちゃんの時のキスみたいな興奮感がない。きっと先生は体目当てで、抱こうとしているのだ。“教師”という立場を使って…。
「セーラー服って、何でこんなにもそそられるんだろうね…。俺、この学校に来て、良かったよ。周りは可愛い女子ばかりだし。みんなまだ処女っぽいし、君みたいに俺のことを好きで、校則ギリギリでこうやって、可愛くなって来るんだから。こんなの楽しまないと損じゃん」
先生は、わかっていたんだ。私が“好き”だってこと…。だから、どこかでチャンスを狙ってたのかもしれない…。私がどこかで先生に告白しようとしてるタイミングで、呼び出すことを…。
お兄ちゃんにはキスされたけど、まだどこか妹みたいな感覚だし、お姉ちゃんみたいに綺麗じゃないし…。先生のこと好きだから…だから、許してもいいよね?お互い、合意の上で“そういうこと”をする訳だし。私は先生の首にそっと手を回し、「先生、私、前から先生のこと好きだったんです。私、キスされたのも初めてで、ちょっと緊張してて…、だから、優しくしてくれますか?」とちょっと小芝居を入れた感じで告白してみた。案の定、先生はその気になって、ネクタイを緩め始め、体を触りながら、キスをしてきた。
耳元で「気持ちしてやるから…」そんなのどうだって、良かった。好きな先生に抱かれる。きっと周りの友達は経験してないことを教師である彼とする。少しは大人びた私にお兄ちゃんは驚くだろうか?
私の初体験は、副担の先生になった。先生も私に気があるとわかり、周りにはバレないように、会うことが度々あった。それは教師と生徒ではないし、好きだからって、恋人同士になったわけではない。あくまで、先生は私の体目当てでの付き合いをしている。
会うのは大体、知り合いがいなさそうな所で待ち合わせをして、先生の車で少し遠目のホテルへ行く。そして、私を抱く。1度だけではなく、何度もその日の時間が許される限り…、私は抱かれる…。まだちゃんと避妊はしてくれているので、先生もその辺は理性を保っているのだなとわかる。こんなにも、私に欲情してくれるのに…肝心の本命の人にはキスしかされていない。時々、不満げな顔をして、セックスをしてると、先生は更に激しくしてくる。思っていたのとは違うセックスだった…。でも、理性を無くしてまで、私の体目当てで付き合っているなら、彼の人生は終わってしまう。それを先生はわかっているのだ。だから、その辺は安心した。変にこれで妊娠騒ぎにでもなったら、私の人生も狂ってしまうから。
そんなある日、お姉ちゃんが私を目撃したという事件が起こった。それも最悪なことに、お兄ちゃんと一緒にいる時に、ホテルから出てくる私と先生を見てしまったのだ…。お姉ちゃんはすぐに私と先生を離し、家まで連れ帰って、ビンタされた。こんなにも泣いているお姉ちゃんは初めて見た…。その日は、私も泣いて、自分の部屋へ戻った。
お姉ちゃんが休みの日、私は呼ばれて部屋に行った。そこには、お兄ちゃんもいた。そりゃそうだよね…。大事な妹が教師とホテルから出てくるなんて、大事件だ。私もまだ中学生だし…。お姉ちゃんの開口一番は「先生と電話したい。今すぐにかけて」私はスマホを取り出し、先生に電話をかける。休日なので、先生も家にいた。本当なら、今頃、先生も私を呼び出し、抱くつもりでいたらしい。
先生が出た途端、お姉ちゃんが変わり、先生が返事ができないほど、質問攻めをしてた。「付き合ってるのか?」とか「なんで、中学生をホテルに連れて行くのか?」とか…。とにかく、私を心配しての質問内容ばかりだった。しかも泣きながら、時々嗚咽を漏らしながら。質問が終わったお姉ちゃんは何も言えなくなってしまったらしい。頭の中の混乱をぶつけて、後は何を話せばいいかわからなくなったらしい。でも、スマホから先生の言い訳の声がわずかに聞こえてくる。お兄ちゃんがそっと、肩を抱きながら、話せなくなったお姉ちゃんの代わりに、先生と話し、色々話をしてた。電話が終わり、お兄ちゃんが静かに私に言う…「先生、君と別れるって…。君の好意に甘えてしまった…申し訳ないって。明日、学校でちゃんと会って、謝罪したいから、いつもの教室に来て欲しいって言ってた」「そう…」それしか言えなかった…。お兄ちゃんは、どこか冷めた目で私を見てた。
翌日、私はいつものように学校へ行った。ただ、先生と会うのは気まずかった。でも、先生はいつも通り、教師として接していた。これなら、円満に別れる事が出来るのかな?と少し気持ちが落ち着いた。そして、放課後…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます