第4話【サー・ハリー・スミス・パークス(パークス)《中立的倒幕協力者》】

第4話【サー・ハリー・スミス・パークス(パークス)《中立的倒幕協力者》】


パークスは下関戦争の責任を問われ解任された前任者(オールコック)後任として公使に任命された英国人である。

仏(フランス)公使・ロッシュが幕府の絶対的主権にこだわったのに対してパークスは表面上は幕府・朝廷・薩摩藩・長州藩などに対して中立的な立場をとる。


通訳として随行していたアーネスト・サトウからの情報なども集め多面的な情報を収集し判断に及んだ。

開国の進まない理由とされてきた薩摩・長州がむしろ開国を望み責任転嫁を行う幕府への不信感も募った。

ただし、パークスは徳川慶喜に対してはとても高く評価していた。


戊辰戦争に対してパークスは局外中立を宣言し武力介入を防いだ。


癇癪持ちの性格であり部下から好かれるタイプではなかったようでアーネスト・サトウも『社会的階層の違いもあるが私も彼を良くは思っていなかった。しかし、彼は優秀な公僕であった。』と上げたり下げたりの評価をしていた。


1885年北京にてマラリアによって死去(享年57歳)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る