第6話 卒業


平気だよ

あなたが私を嫌っても

私は平気なんだよ


あなたは私を見ていないから

本当の私を見ていないから


エゴの中にいるあなたは

自分を正当化して

他人を悪者にして

1人怒っている


勝手な解釈や勘違いで

周りに刃を向ける


自分を見つめてる?

あなたを苦しめてる

本当の原因が

あなたのエゴにあると

いつになれば気づけるの?


あなたの言葉や行動は

身勝手で傲慢で


あなたの欲望は

誰かのエネルギーを

常に求めて

餌にする


優しいふりをして

エネルギーを吸い取る

エネルギーバンパイヤ


吸い尽くしては

どこかへ飛んでいって

私の回復を待って

舞い戻ってくる


気づいていたよ

あなたが隠そうとしても

私は気づいていたんだよ


あなたが愛しているのは

あなただけで

本当の愛は

私には向かないことを


そんなあなたにでも

そばにいて欲しいと

気づかないふりをした


目も耳も塞いだけれど

心だけは

どうしても

塞ぎきれなくて


私の中にある

優しくしたい気持ちも

あなたへの愛も

本物なのか偽物なのか

分からなくなった


偽物の優しさ

取り繕う言葉

作り物の笑顔


私が嫌いだったはずのもの

私のエゴが作り出す偽善


私の中のエゴが

あなたを引き寄せたんだね

私が見たくない私を

見せるために

あなたを引き寄せた


学び多き日々を

ありがとう


この桜が散る頃には

季節を言い訳にして


「あなたからの学びを終えます」


ありがとう

さようなら


あなたの幸せを祈って


私はあなたから卒業します



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る