現実と仮想の比較。

Rotten flower

第1話

フォローされた。誰かも知らない人からだ。

僕は誰か知らない人からのフォローに日本語では表せないような音が自分の口から出てしまった。この状況でどうすればいいかを考えたが、結局自分の優しさからフォロー返しをした。

次の日も僕はSNSを見た。僕のフォロワー欄にはその人の名前はなかった。




こんなことだけをしていれば10000は軽く行けるだろう。この世界、特に日本は優しい人が多すぎるんだよ。

罠はな、ひっかる方が悪いんだよ。アニメやゲームなど二次元の世界なら笑い声の効果音が入っているだろう。俺はその時にだんだんと正しい正義というものがわからなくなっていった。ただの正戯せいぎを信仰していった。

言葉だらけの世界は信用を失っている。そこでなら俺のしんようは保たれ続けられるはずだ。




「これはだめだよな。」

そこにはある炎上で有名なユーザーの気持ち悪すぎるスクリーンショットが乗っていた。

「なんだこの画像。」

いいねをすると私は画面を下にスクロールすることにした。ただの人間の感情えごは拡散という域を越えてしまった。

アイコンはまさかの実写アイコン。背景を見るに近所の人。マスクをつけているが覚々バレバレである。

これは同高校にいる佐藤仮名さとうかりな。マウントがうざいと高校中で話題になっている奴だ。

何自分をかっこいいだと思っているのか。私は彼のアカウントをブロックした後ベットに横たわり布団に潜った後顔も合わせたことない五名に

「おやすみ。」

とだけ送った。




俺みたいな現実リアルでもネットでも有名な王子様がやってきたのになぜみな挨拶をしないのだろう。まぁ下衆で感覚が麻痺しているのだから別にいいだろう。後々気付け。

そして俺には両思いと言っても過言ではないような女がいる。それが田中本名たなかもな

俺は同じクラスの男にあいつと両思いになったということを告白した。思っていたような返答じゃなかったので一応SNSで暴露しておこう。

俺は本名もなが他の女と話をしていることを確認すると盗み聞きした。

「別に佐藤さんとは恋仲でも友達でもないし。」

え?

俺と本名もなが両思いじゃ……ない?……

嘘だ。あんな可愛いやつが俺を好きじゃないことなんてない!


「でもさ、五股の本名もなに言われるなんてショックだろうね。」

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