240716
【2024年7月16日】
「絶対に行くぅぅぅ!」
「ダメに決まっているでしょう」
よく知った後輩と初めて見るのだが恐らく後輩の親族だと言いきれるほど顔立ちの似た女性がこの暑い夏空の下で引っ張り、引っ張られていた。
「そらまし?」
「楯サン!?」
俺が名前を呼んでしまったからだろうか、拮抗(若干そらましが優勢)していたバランスが大きく崩れてしまい、親族と見られる女性に背面から腰の辺りを抱き抱えるように掴まれていたそらましはまるでバックドロップを受けたかのようにそり返り……
「マジかよ!?」
持ち前の身体能力を存分に発揮して逆立ち状態になったそらましは女性が自分の身体から手を離したのを確認すると、ピョンとその場で跳ね上がり地面に足をつけて……よろめいた。
「そらまし、今日は休め」
「そんなぁ!」
朝の通学路にそらましの叫びが響いた。
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