240711
【2024年7月11日】
「わあ!」
放課後に藍の部屋に集まって勉強をしていると、机の上を片付けていた藍が何を見つけたのか宝箱を開けた子供のような声をあげた。
「何か良いものでも見つけたのかしら?」
「ふっふっふ〜 じゃじゃ〜ん これ! 懐かしくない?」
最優秀賞を受賞した小学生が賞状を見せびらかすように両手でノートサイズの用紙を両手で持ってこちらに突きつけてきた。
「プロフィール帳か……」
「そう言えば、小学生の頃に書かされたわね」
「多分探せばどこかにあるはずだよ」
「探さなくて良いわよ。どうせ恥ずかしいことを書いてあるでしょうから」
「黒歴史ってヤツだな」
俺たちがそう返答すると、藍はニヤリと笑みを浮かべて俺たちにそれぞれ紙を差し出してきた。
「探さない代わりに、今のジュンジュンとちーちゃんのプロフィール書いて」
「マジか……」
嫌な顔をしてみせた俺たちだったが、数年ぶりに書いてみると意外とノリノリで書いてしまっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます