240601
【2024年6月1日】
「お疲れ様でした」
「ちょっと待ってくれ」
それはそれはキレイなお辞儀をして帰宅しようとしていたそらましを俺は咄嗟に引き止めた。
「これ、ちー姉さんから」
「わあ、カツサンドですね! ワタシ、千景お姉さんのカツサンド大好きです」
つい先ほど賄いの銀鮭定食(店では提供していない)をご飯3杯のおかわりをしながら一口残らず平らげていたとは思えないほどそらましの食いつきは凄かった。
「知っているよ。唯姐さんから頼まれた差し入れ用に準備した食材が少し余ったから俺たちで食べてくれって。少しタイミング悪くて昼ご飯食べた後だったけどそらましならまだ余裕だろ?」
「ワタシもすぐには……3時のおやつにいただきますね」
「まあ、あれだけ食べていたらそうだよな。それじゃあ、お疲れ様」
「はい! お疲れ様でした」
「……ちょいと楯くん」
今日は昼の営業でシフトを終えたそらましを見送ると、今のやり取りを見つめていた七海さんが声をかけて来た。
「ましちゃんってば、3時のおやつって言っていたけど……3時まであと10分くらいだよ」
「……本当ですね」
そらましは結構動くからカロリー消費が早いのだろうか……。
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