240602
【2024年6月2日】
「楯くん」
「あっ、
夕方からライブに出演する五線譜の5人の演奏を聴いていると、多摩琉会長がスタジオの中にやって来た。
「どうしたんですか?」
「今夜のライブを観に来たのだけど、スタジオのオーナーさんが良ければ挨拶して行かないかと言ってくれてね」
「そうなんですね。ちょうど今一曲目が終わるところで……」
演奏をしながら俺たちのやりとりが見えたのか、最後の一節を歌い終えた伊吹先輩はマイクを置くとすぐにこちらに駆け寄って来た。
「光、来るの早い……」
この2人はここまで仲が良かっただろうかと思ってしまうほど親しげに話しかけた伊吹先輩だったが、ふとその口を閉ざした」
「お疲れ様〜 五線譜の皆んなやってるね!」
「
「いや、今日は俺と音生さんだけ」
「そっか。まだ開場まで時間あるしコーヒーでもどう? ここのコーヒー美味しいからさ」
音生先輩が現れる前までとは違い明らかにぎこちない雰囲気の伊吹先輩はまるで何かを隠すかのように2人と共にスタジオを出て行った。
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