240518
【2024年5月18日】
「ジュンじゅん〜 一緒に飲もうよ〜」
お冷と食後のコーヒーくらいしか飲んではいなかったはずなのにまるで酔っているかのように業務真っ只中の俺を呼び出したのは、お馴染みのさいちゃんさんだった。
「どうしました?」
「ふふ〜 いよいよだなぁって」
「いよいよ? 何の事です?」
「イヤだな〜 ジュンじゅん忘れちゃった〜のかな? 次の金曜日は名古屋公演でしょっ」
「名古屋公演……」
俺たちの修学旅行とは関係無さそうだけれど、何の事だっただろうかと頭を回転させているとひとつの結論に辿り着いた。
「そういえば、
「全く、メンバーなんだから忘れないでよ」
「……メンバーでは無いですよ」
何故だかrainbowのメッセージグループには強制参加させられているが、正規メンバーでは無い……はずだ。
「ライブに参加してなんて言わないけど、暇だったらあっちで会おうよ」
「俺は構わないですけど、そんな時間あるんですか? 俺たち金曜の夕方には帰っちゃいますよ」
「それなら
「それなら、大丈夫だと思いますけど。あまり遅いと俺たちホテルの外には出られないですからね」
「それも
親指を立てて笑顔を見せるさいちゃんさんに俺は何故かイヤな予感がした。こういう時のというか、さいちゃんさん関連のイヤな予感は確実に当たる……。
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