240414-2
【2024年4月14日】
大人気なく1人密かに午後の部のチケットを購入していたらしい父親を会場へと残し、私は楯と共にスイーツビュッフェを訪れた。
「相変わらずだな」
「お互い様だと思うのだけれど」
互いの皿に盛られたスイーツの山を見て、私たちは自らのセンスの無さに呆れてしまった。
「……食べるか」
盛り付けこそ不恰好ではあるけれど、一口大のケーキや期間限定のフェアで置かれている台湾カステラは文句の言いようが無いくらい美味しかった。
「さあてと……」
「もう食べ終えたの?」
「これくらいはペロリだろう」
私の皿に出来ていた山よりも若干大きかったはずの山は、私が台湾カステラの味と食感を堪能している間に平原と化していた。
「確か、カレーあったよなあ」
スイーツビュッフェだというのに口直しのカレーをメインに食べようとしている楯に呆れながらも、スイーツでは満足してくれないらしい腹の虫に抗う事が出来なかった私は席を立ち
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