設定・登場人物一覧

==人物==

飛田とびた氏…守護家。芳野平野南部に勢力を張るが在京守護の為、現在は両守護代に実権を奪われている。現状に不満を抱いているが打つ手が無い状況。


三原氏…守護代家。芳野平野中部、実野川左岸を大規模に領する。後述の実野氏と国内の権力を分け合っているが生産力の違いから優勢。田代城を本拠とする。

実野氏…実野盆地に勢力を張る守護代家。実野盆地の勢力は芳野平野の勢力と伝統的に仲が悪い。


三田寺氏…芳野平野北部、実野川右岸領する大規模国人。三原氏の傘下として周辺の国人領主の寄り親となっている。三田寺城を本拠とする。

・三田寺政道(43)…現当主。若鷹丸の義理の祖父。配下の国人、山之井広泰の武勇に目を付け娘の涼を後妻として送り込んだ。血の繋がらない若鷹丸も分け隔て無く可愛がってくれている。

・三田寺典道(18)…三田寺家次男。夭逝した長男に代わり嫡男となっている。

・龍千代(10)…三田寺家三男。若鷹丸に叔父と呼ばれることを嫌い、兄と呼ばせている。

・館野義典(52)…現当主、政道の傳役も勤めた重臣。涼の輿入れに伴い山之井へ付き従っていたが三田寺の自領にて隠居した。控えめで場を弁えた言動から若鷹丸は敬意を持って接している。

・小嶋孝政(36)…館野義典に代わり、山之井庄へ派遣させて来た涼の御付。三田寺の家臣衆の仲では評判が悪いらしいが。


宇津氏…芳野平野北部、実野川左岸領する大規模国人。三原氏の傘下として周辺の国人領主の寄り親となっている。三田寺に比し領地が山間にある為勢力では一歩劣る。


山之井氏…山之井庄を領する国人。近隣の狭邑氏、大迫氏と友好的な従属関係を結び近年勢力を拡大した。山之井城を本拠とする。

・山之井広泰(22)…若鷹丸、紅葉丸の父。その武勇は近隣に轟いているが内政については周囲に丸投げ状態でもある。

・先妻(故人)…大迫氏の娘で若鷹丸の母。産後の肥立ち悪く亡くなった。

・山之井涼(19)…三田寺政道の娘。実子ではない若鷹丸も実子と分け隔てなく接してくれている。


・山之井若鷹丸(6)…山之井家嫡男。母がいない寂しさから手の付けられない子供だったが令和の大学生が転生、憑依した事で癇癪が落ち着いた。新たな母を得た事で本来の若鷹丸は消滅し、現在では転生者が若鷹丸として生活している。幼い内から余り目立った真似をする事は自身の安全の為にも良くないと考え、極力現地の普通の子供として振舞おうとしているが上手く行っているとは言い辛い。但し、本人は気付いていない模様。周囲はまた若様が妙なことを始めた程度の認識で、身分分け隔て無く接する様子から期待する者も多い。


・山之井紅葉丸(3)…山之井家次男。トニカクカワイイ


山之井城の人々

・源三郎(55)…城内に工房を持ち、城や道具の維持修繕を一手に請け負う木工職人。通称’源爺’。偏屈な性格で扱い辛い人物と評されるが若鷹丸の猛攻の前に敢え無く陥落。度々無茶な注文を受け、道具を作らされている。

・狭邑行連ゆきつら(35)…国人狭邑家の三男であるが家を継ぐ可能性が低い事から城の守兵として勤めている。出自、年齢、人格から守兵の纏め役的な立場に在る。源三郎と並び若鷹丸の理解者である。領内の様々な事柄について若鷹丸に伝えた。

・利助(23)春太(18)…城の守兵。

みつ(28)…若鷹丸付きの侍女。乳母も勤めた。実子は実家に預けている。上之郷の山之井分家の更に分家の出身。癇癪持ちの若鷹丸を見捨てず懸命に育てた人物。癇癪が落ち着いたと思ったら若鷹丸考案の、あれやこれの手伝いをさせられ、出番が少ない割に最も苦労している人物。若鷹丸は彼女に非常に感謝している。若鷹丸と太助と出逢いに伴い、家に戻る事になった。

・米(45)…城の厨を仕切る台所番の長。父、広泰が幼い時分には既に勤めていたらしい。


上之郷…山之井庄最上流の集落。山之井の分家が代々治めてきた。領内では最も山の恵みが豊富である。

・山之井頼泰(41)…先代当主の弟。若鷹丸の大叔父に当たる。

・山之井忠泰(18)…分家嫡男。若鷹丸、紅葉丸の相手を良くしてくれる。色々な遊びは彼から教わった。若鷹丸の思い付きにも割りと付き合ってくれる。

・山之井孝泰(15)…分家次男。今年元服した。

・山之井緑風丸(12)…分家三男。


・定吉(28)、勝吉(26)…上之郷で猟師を営む兄弟。定吉には朝という赤子がおり、母、定吉の妻の五人で暮らしている。人柄と腕の良さから霧丸、松吉から慕われ弓や狩りの師匠の様な立場となる。

・太助(6)…光の息子。父は戦死、母は城で働く為に祖父母に育てられている。一人で過ごす事が多く。周りと打ち解けられていない。


中之郷…山之井本家が治める山之井庄中央に位置する集落。

・誠右衛門(42)…中之郷の纏め役。代々弓を扱い山之井軍に従軍する家系。子沢山。霧丸が松吉に押されているのではないかと気を揉んでいる。

・路(38)…誠右衛門の妻。引っ込み思案な霧丸が役目を熟せるか不安に思っている。

・霧丸(5)…誠右衛門の七男で若鷹丸の近習。他の兄弟と年が離れており一人で居る事が多かった為か引っ込み思案で物静かな性格。算術や商いに興味があり寺での手習いに誘ってくれた若鷹丸に強い感謝の念を抱いている。近習は自分一人で良いのにと思っている。霧丸の’きり’は、これっきりの’きり’。三人の中ではブレーキ担当だがアクセル担当が二人もいるので止まらない事が多い。

 常聖寺…山之井庄唯一の寺。禅宗の寺。

 ・法蓮(45)…常聖寺の和尚。若鷹丸に手習いを教えている。


下之郷…山之井本家が治める山之井庄南部に位置する集落。山之井三ヶ村の中では一番生産高が高い。

・康兵衛(30)…下之郷の纏め役。入り婿。

・初(28)…康兵衛の妻。母共々竹籠編みの名人として商人にも知られている。落着きが無く奇行の目立つ松吉が、若鷹丸の近習に付いたことをとても不安に思っている。

・松吉(5)…康兵衛の次男。落着きが無く奇行の目立つ子供だったが若鷹丸の剣筋に憧れ、押し掛け近習の様になっている。剣の稽古に並々ならぬ情念を注ぐ他、年下の面倒は良く見る一面もある。

 下山之井稲荷神社…下之郷に位置する稲荷社。

 ・白木晴広(32)…稲荷神社の宮司。領内の社や祠の管理も行っている。最近の悩みは唐突に訪れる領主嫡男ご一行。


狭邑郷…下之郷の東に位置する集落。狭邑家が治めるが婚姻等で山之井家と結び付きを強め現在では傘下に入っている。実質的な親族衆である。

・狭邑行賢(40)…現当主。若鷹丸の母方の大叔父。狭邑や落合と言った配下の国人衆に気を配る若鷹丸に期待している。妻は大迫氏の出。

・狭邑行徳(38)…当主の次弟。

・狭邑行昌(23)…狭邑家嫡男。既婚で蔵丸という赤子が居る。

・狭邑行和(19)…狭邑家次男。

・狭邑蔵丸(1) …行昌長男 

・正助(49)…狭邑郷の猟師。何人か弟子を抱えている。


落合郷…山之井川と狭邑川が合流する場所に位置する集落。篠山城を本拠に大迫氏が治めている。周辺の国人に比して土着してからの歴史は浅いらしい。

・大迫永治(38)…現当主。若鷹丸の外祖父で傳役。自身を家臣として位置付け振舞っているが孫である若鷹丸を大きな期待を抱いている。傳役として武士としての作法を教える他、槍の稽古も付けている。先代の山之井領主と懇意となり傘下に付く事を決めた。

・大迫幸(37)…永治の妻。若鷹丸の外祖母で狭邑家長女。狭邑家の者は誰も彼女に頭が上がらない。勿論、大迫家の者も誰も頭が上がらない。当然、若鷹丸も頭が上がらない。

・大迫永由(21)…大迫家嫡男。若鷹丸の思い付きに大人が必要な時や力仕事がある時に呼び出される事の多い叔父。本人もそれにより知見が広がるので特に嫌がらずに付き合ってくれる。その一環で風呂に嵌った。

・大迫永隆(18)…大迫家次男。

・大迫夕(10)…大迫家長女。


板屋氏…山之井庄の西隣に位置する板屋庄を治める。代々板屋城を本拠としていたが、先代からは平野に近い入谷館を建設し平時はそちらに居を構える。

・板屋宗貞(20)…現当主。近隣に武勇を轟かせている山之井広泰に対抗心を持っている。

・板屋宗潤そうじゅん(38)…現当主、宗貞の父。出家しているが実質的な権力はまだ握っている。落合を傘下に組み込もうと狙っていたが山之井に持って行かれてしまった。


その他

・田代屋与平(35)…田代の城下町を本拠とする行商人。山之井川流域を商圏にしている唯一の行商人。堅実で安定した商売を代々行っている。若鷹丸が持って来る椎茸に期待している。

・光繁(32)…実野の山々に暮らす山の民の長。嶺の父。山之井を介して与平と取引がある。仲介した若鷹丸に感謝している。やや、そそっかしい。

・嶺(6)…光繁の一人娘。父に似てややそそっかしい。山で仲間と逸れたところを若鷹丸に助けられる。

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