第6話への応援コメント
ずっと思っていたんですけど、このお二人、馴れ初めは結構古風ですよね。両親が決めた許嫁という関係で。でもお似合いの夫婦だと思います。ハッピーエンドで良かったです。家庭内でも関西関東両方の伝統を美味しく料理できそうな予感がします。
押しずし三種類の描写が文字なのに目に鮮やかな感じがしてとても綺麗で美味しそうでした。幾何学模様を連想します。最後はすき焼きも出てきて、やっぱりお腹が空いてきました。団十郎さんも潔くて、楽しい娯楽作だと思います。
作者からの返信
この二人の関係や考え方に古風な所があるのには、いくつか理由があるんですよ。まず一つは格式を重んじる良家の出だということ。そしてもう一つが職人の家系だということ。料理人の世界は封建的で古風な考え方が幅をきかせているものなので、世襲制をとっている所が多くあるんですね。
そして最後の一つが、私が落語を参考に設定を決めているから…なんですね。料理もまた日本文化の一側面。それを扱う作品に相応しい設定や粗筋、キャラクターは、やはり伝統的な人情物こそが相応しいのではないかと考えています。先人の作品で面白かったエピソードも落語や文学作品を真似た物が多かったので、自分もそれに習ってみました。
何でもかんでも時代の波に押し流されて伝統が消えていくだなんて、悔しいじゃないですか。私なりの小さな抵抗になのです。
始めた物語はきちんと終わらせなければならない。なので二人のお試し同棲生活はこれにて一応の幕を迎える事となりました。これからは夫婦としての(それを目指す)物語や、一年の間にあった過去エピソード等を描いていこうかと考えています。
いつも励みになるコメントと評価をありがとうございます。これからも読者の皆様に楽しんで頂けるよう精進していきますので、何卒宜しくお願い致します!
第3話への応援コメント
読んでてお腹がすいてきます。本場の箱寿司を食べた事は無いんですが、押し寿司の圧迫されたご飯の食感が好きなんで。にぎり寿司も好きですが。
サカキ団十郎さん、コミカルで良いですね。こういったキャラなら、お店にケチをつける設定でもあまり暗くならないです。
作者からの返信
いつもながら鋭い着眼点で、感服いたします。
そうなんですよ、主人公の敵役として江戸っ子を出したいのですが、別に江戸前寿司や江戸っ子をディスることが目的ではないんですよね~。そしてウンチク大目の作品でキャラクターが薄いと本当に読んでいて面白味がないので……サカキ団十郎という過剰演出な江戸っ子にお越し頂きました。彼ならば奈々子さんに引けをとらず、江戸っ子の評判を落とさずに立ち回れるのではないかと信じています(楽観論)
勝負の目的は相互理解を深めること。団十郎もその辺を判っているのがエライですよね。
いつも励みになるコメントと評価をありがとうございます!
押し寿司の技術的な側面も今回は調べてあるので、後で少し触れる予定です。美味しそうに描けていたのであれば、苦労の甲斐がありました。
賢いヒロインとはどんなものか。最後までお読み頂ければその謎が解けるように書いていく予定です。何かと忙しい時期かとは思いますがお付き合い頂ければ幸いであります。
第6話への応援コメント
奈々子さんの『賢さ』すごく素敵だと思います。そして寿司に詳しくなりました。面白かったです!
作者からの返信
賢いヒロインを書けという課題で私の頭に浮かんだのは「知恵」と「賢明さ」って違うんじゃないのかな? …という事でした。それを上手く表現できないかと思い悩んだ末、単に本を読み漁るのでは身につけられない賢さをウチの娘に見出したのです。前々からこのキャラは何か違うと感じていました。奈々子ちゃんが他のヒロインと少し違う印象なのは、恐らくこれが原因なのでしょう。
端的ではありますが寿司の歴史と現在を判りやすくまとめられたと思います。かつては発酵させて酸っぱくしていた鮨を、酢飯に切り替えたのは「お酢」の精製技術が上がって一般に普及したことも一因だったようです。資料によればだいたい室町時代の話だとか。少しでも楽しんで頂けたのであれば書いた甲斐がありました。
励みになるコメントと、貴重なレビューをありがとうございます。
心より御礼申し上げます!