毛玉、流される

「キアはじゅつですごい石みつけてね。リィンもがんばってさがすー」

「っ、ああ」


 キアから手を離したリィンが、ぱしゃぱしゃと水を跳ね上げて駆けてゆく。


「っんだ、コレッ……」


 薄く近場に広げたつもりの魔力は、巨大な鳥となって飛び去ってしまった。あれは単なる発動のためのイメージなのに。

 リィンの前で見せていた強がりという魔法が解けて、キアはふらりと平べったい石に座り込んだ。


「あっ、術で術を調べればいいのか? 魔力は余ってんだし」


 溢れた魔力で、さらに術を発動。より精密な探査――解析が術そのものにかかる。



 制御可能。構築。知覚接点。広範囲知覚変換、参照。限度。適合。不可、透過的インターフェイス。嗜好。近。関係、過去。系譜、濃。前肢一対、頭部、視覚。共通。疾走、飛翔。鳥――


「――ッ!!」


 キアは顔をしかめた。流れてきたのは言葉ではない。直接に理解できてしまう概念、意味だけだ。

 解析を使ったことはあった。でも、本が早く読めるくらいで、こんなのは初めてだ。

 エルシェラ姫が言うとおり、術は神から答えを引き出すんじゃない。術は、よく見える目やよく聞こえる耳だ。よく見える目でも、知らない言葉の本は読めない。


 あ、でも。

 知らなければ術を作れないなら、オレは知らないけど、知っているんだ。気づいてないだけで。動物にも術を使うやつがいるみたいに――



 柔軟性といい加減さ、科学的な思考の萌芽が、キアを混乱と狂気から遠ざけていた。十秒、三十秒。呼吸を整え、術を再認識する。

 手に触れる石の感触も、どこもおかしくはない。手のひらを見る。数日前に擦りむいた治りかけの傷にほんのりと冷水が染みている。痛みというほどでもないその感覚は、確かに現実そのものだ。


「いける。……っし」


 手をついて、重心を前に。立ち上がってみればふらつきもない。ぬるい風が濡れた服をみるみる乾かしてゆく。

 術が伝えてくるのは、ざあざあとしたうねり。無理に意識を向けてみても、真っ白なミルクのようだ。


「石を見つけるなら、もっと近くを探さねぇと」


 もう一度、術そのものに解析をかける。初めはビビったけど、もう大したことはない。


「わかった。こいつはいうことをきくんだ。ケーサツ犬みてぇに。戻れ! 戻って、透明できれいな石を探すんだ」



 術がキアだけに見せる幻想の中で、一対の翼は再びトビの姿となって降りてきた。同時に視界が晴れ渡る。ふるいにかけられた情報が、術によって本来の視覚に統合されたのだ。

 迷いなく数歩。浅い流れに手を浸して、無数の小石の中からトビが目をつけた一粒を探った。これだ。深いワインレッドに指先が触れる。


「――!」


 声に出しそうになるのをぐっと堪え、ゆっくりと石をつまみ上げる。

 玉の形をしたそれは、よく見ると煮物の根菜みたいに幾つもの面に囲まれていて、そのひとつひとつが空の色を写して異なる彩りを見せていた。取り込まれた光はマーマレード色の炎となってきらめく。

 大きさこそ初めにリィンが見つけたメノウよりも小さかったが、この輝きは明らかにレアものだ。


「――ざくろ石。それもやべーやつだ。ヤベー!」


 勢いつけて振り返る。


「リィン! やべーよ、やべーやつ見つけた! リィン!」



 水を出て走り出せば、術によって無意識に遮断されていた情報が戻ってきた。流れの騒めきも、虫や鳥たちの声も。そこに、リィンと毛玉の声はない。


「おい? リィーーン! どこいったんだ?」


 石で作られた囲いは変わらずあった。見間違えるはずはない。毛玉が浸かっていた場所だ。自分が知らずと離れたわけではない。なら、リィンと毛玉がいなくなったのだ。


 声を張り上げ、川沿いを走る。ボコボコと混ざる大きな石を踏み越えながら。

 この辺りは浅瀬が続いている。だが、向こう岸は別だ。あっちの方はえぐれて深く、川底の流れも強い。この辺りのヤツなら皆知っていることで、自分達も絶対に向こうには行かないようにしていたはずだ。


「い、ねぇ。ヤベーよ」


 認めたくない事実が秒を数える毎に色濃くなる。聞こえるのは川の騒めきばかりで、状況は何も変わらない。焦りが爆殺寸前まで達すれば、一種の諦めが気の緩みを作る。気力の限界、心の防御機構だ。


 ブレーカーが落ちたように足が止まり、キアは立ち尽くした。見えるものが狭くなり、自分の息の音だけがやけに大きく響き、後ろからはよくわからないキュルキュルとした声が聞こえてくる。

 ――キュルキュルキュル

 澄んだ甲高い声に振り返れば、光のトビがくるりと回っていた。


「オマエ、どこ行ってたんだよ。あー、もう、何やってたんだオレ。探すんだ、リィンを。行けッ!」


 下流に向かって狙い撃つように命ずる。瞬く間に光のトビは一条の光跡となって消えた。追いかけようとして前のめりになるも、すぐに足を止める。


「オレが行っても追いつかねぇ。救助って、どこ? 電話、電話しねぇと。釣りバアのトコか」



 キアは再び走り出した。喉がカラカラと痛む。構わず、先を急ぐ。

 ここからは上流に200メートルほど。近くと思っていたのに身体が重い。息を荒げ、脚を動かす。坂道の先に、川を引き込んだ釣り堀と赤いトタンが眩しい小屋が見えてくる。


 もう少し――そう思ったとき、キアの視界はひっくり返った。平衡感覚がめちゃくちゃになり、崩れるようにしゃがみ込む。地に着いていたはずの足元は一面の水の流れとなった。川だ。水面に、いや、宙に浮いている。

 釣り堀への坂を登っていたはずの自分は、川の上にいて流れを見下ろしている。浮かんでいるのは――



「リィン! ここだ、オレだ!」


 ぶかぶかの水色のシフォンブラウスに、鮮やかな橙のおさげ。流れの中にあって見過ごしようのない幼馴染の姿にキアは叫ぶ。

 手を伸ばせば届きそうな距離。毛玉はぱんぱんの袋みたいに膨らんで、リィンの胸から上を水上にとどめていた。

 リィンは泣いてもいなければ諦めてもいない。ただ驚きいっぱいの目をして膨らんだ毛玉にしがみついている。


「聞こえて、ない? つーか、けだまって、あんなにデカかったっけ?」


 諦めず呼びかけようとするも、再び視界が回転する。背景が高速でスライドして、視野からリィンが消える。入れ替わって川と陸の境界線が割って入る。浮いているんじゃない、飛んでいるのだ。滑空している。猛スピードで近づいてくるのは通学で見慣れた三番橋だ。


「うあああああ、ぶつかるぶつかるぶつか……らない?」


 三番橋を超えるかどうかというところで、ぶつりとコネクトが切れた。そう、わかった。魔力を広げる距離の限界だ。

 足は地にあり、すぐ先に釣り堀屋が見える。


「もど、った。そっか。術が見えるもの、全部は受け入れられねぇから、トリの目と動きで術とオレはつながってる――だから」


 指を立てて呼ぶ。


「戻れ!」


 羽ばたきさえなく、トビは瞬時にキアの肩に像を結んだ。心なしか更に身体が重い。

 残りの数十メートルを急ぎ、釣り堀屋の開けっぱなしの引き戸に飛び入るように駆け込む。入るなりキアはカウンターに身を乗り出し、薄暗い奥に向かって叫んだ。


「釣りバア、釣りバア、いるか?!」

「らーっしゃい。なんだい、なんだい」

「リィンが川に流された! 三番橋のあたりだ。救助を呼ばねぇと」

「はいはい」


 聞こえているのかいないのか、呑気な返事にキアは苛立った。釣り堀屋の老婆は受付のカウンターまで歩いて来ると、そこにある電話ではなく壁にあるよくわからない何かを押し始めた。

 イライラが限界になってキアは電話を指差す。


「電話をッ貸して、ほしいんだよ! ばぁちゃん!」

「あーはいはい。救助ね。これね、救助隊に直通だから。あーもしもし? あーはい。子供が流されたって。はい。三番橋らへん。リィンちゃんって何歳? 何色の服かわかるかい?」

「五歳! み、水色ッ!」


 いくつか老婆の質問に答えると、一分かそこらで通話は終わった。あまりのあっさりさにキアは不安になり、カラカラになった喉で弱気な声を吐く。


「これで、ほんとに救助が? リィンは……」


 カウンターについた手のひらの先、キアの指は天板をえぐらんばかりに力んでいる。

 あいかわらずゆっくりまったりと、老婆は椅子に腰を下ろした。


「何十年ここやってると思ってんだい。確かに川は怖いけどね。今の季節は水もぬるい。三番橋のあたりからなら流れも緩やかだ。がっつり浮くもの持ってるなら大丈夫だろうさ」

「そか。大丈夫なら、いいんだ。ありがとう、釣りバア」


 キアが右肩を覗くと、光のトビがくりくりと首を傾けてこちらを見た。まだ、術は生きている。


「どっこいしょ、と。あとは親御さんに伝えないとね。電話はわかるかい?」


 老婆が分厚い電話帳をカウンターの中から取り出すと、少年の姿は既になかった。



♦︎



 給湯室の窓際で、ダレンは外を眺めていた。ここは山裾近く、三階からでも相当に見晴らしはいい。手にした麦茶の中の氷をカラカラと回す。


「……ん?」


 ふとした違和感に振り返ると同僚が入ってくる所だった。だが、違和感の原因ではない。感じた引っかかりは、よりはっきりとしてくる。


「……これは。広域探査か?」

「何です?」

「広域探査だ。それもこの感じは自律型のやつだ。この辺りが見られてる」


 至極まじめに返したダレンに、同僚は吹き出しそうになりながらコーヒーカップを洗い始めた。


「オライリー先輩、海外ドラマか何かの見過ぎでは?」

「いや、今確かにだな……」

「そもそも逆探知の訓練とか、公安か軍人くらいしかしてないですよね。結構、専門的っていうか」


 予想外の方向に話題がぶれる。同僚の注意は流しの中のカップに向いている。ダレンがあからさまに面倒な顔をしたのには気づかれてはいない。


「詳しいんだな」

「わたし、そういう小説読むから結構詳しいんですよ。ブロマンスとか好物なんで。で、なんで先輩がわかるのかって話ですよ。広域探査よりそっちの方が気になります」


 早口で目を輝かせてきた同僚に、ダレンはたじろいだ。窓の外に視線を逸らしながら答える。


「それは……」

「それは?」

「すまん、やっぱ全部気のせいだったってことで」


 あまりの投げやりな答えに同僚は堪え切れずに肩を揺らして笑った。狭い給湯室が笑い声で満ちる。


「すみません、でも真に迫っててうっかり信じてしまいそうでした。じゃ、お先に失礼します」

「ああ。おつかれさま」



 同僚がいなくなったのを見計らい、ダレンは再び感覚を研ぎ澄ませた。探査は変わらず続いている。

 土曜の昼下がり。半ドンで上がる連中が続々と出ていくのが見える。


 ――なんでわかるのか、か。生きるのに必要だったからだ。できなければ、死んでいたからだ。


 ここはルガリアの戦場ではないし、今この国でゲシュ狩りが公然と行われることはない。表向きは、だが。

 それに、逆探への警戒が皆無だ。自律型の広域探査を使える時点で結構な使い手だが、少なくとも訓練を受けた者ではない。せいぜい、迷い猫を探しているかそんな所だろう。



「近いな。それに、この感じ……リィン?」


 あり得ない。あり得るはずがない。リィンの魔力の性質と探査系は対極にある。


「どこだ」


 窓から身を乗り出して辺りを見回す。通りの少し向こうで、退社した同僚達と小柄な影がすれ違うのが見えてダレンは目を細めた。痩せ型の少年だ。焦茶の癖っ毛に日焼けしづらい明るい肌。足取りは不確かで、時々止まっては辺りをうかがっている。



 その少年の名前を思い出すよりも、判断は先だった。

 冷蔵庫から誰かの私物の缶ジュースを一本掴み、窓の桟に足をかけ飛び降りる。着地と同時に膝を深く曲げ、身体の側面で三階からの落下の衝撃を吸収するよう斜め前方に一回転。流れるように歩き出す。缶ジュースは、無事だ。

 一部始終を目にしていた少年が、驚きと恐れの混ざってた表情でダレンを見上げた。


「リィンのオヤジ、さんっ……」


 それ以上の言葉は続かずに、少年は咳き込んだ。ダレンは肩を上下させる少年にプルタブを開けたジュースを渡して飲ませ、軽くかがみ込んで目線を合わせた。


「キア君だったか。目を見せろ」


 ――僅かな眼振。予想通り、探査系の術によって脳に高負荷の処理をかけ過ぎた際の典型的な病状だ。


「リィンが、リィンが川に流された」

「なに?」

「救助は釣りバアがもう呼んでる。その時リィンは三番橋の辺りだから、それで、コイツが……あっ、コイツはオレにしか見えないんだっけ。とにかく、近くでオレのできることを探させて、そしたら、ここで」


 キアのまとまらない説明に、ダレンは問い詰めたいのを堪えて情報を整理する。

 彼が釣り堀屋からここまで走ってきたとして、リィンが流されたのが三番橋のあたりなら今から向かっても救助が先だろう。

 それよりも、だ。

 なんだって? 釣り堀屋からだと?


「釣り堀屋から、三番橋まで探査を飛ばしたのか?」

「うん、そうだけど?」

「ばかな……」


 ダレンはキアの肩に手を置いて、軽く力を込めて揺すった。びくりとキアの身体が強張る。


「答えろ、術そのものに解析を使ったな?」


 急に激しく責め立てられて、キアは涙目で何度も首を縦に振った。出かかった舌打ちを飲み込み、ダレンは語気を強めて続けた。


「今すぐ、術を止めるんだ。止めなければ、俺が止めさせる」

「なっ、なんでッ……」


 キアは身をふるいながら叫んだ。何かが彼に火をつけたかに見えた。ダレンの手を振り解き、噛み付かんばかりに吠える。


「これがあればオレはわかるのに。術の使い方だって、そうだ、アンタのことだって! 行けッ!」


 今や小鳥ほどになったトビがダレンの胸へと羽ばたく。

 一対の翼は、これまでで一番の眩さを放って弾け散った。無数の光の粒が火の粉の如くはらはらと舞い落ちてゆく。


「あ……、ああッ。クソッ、クソッ」


 溢れた涙は、術の残滓を追いかけて乾いた地面に一つ二つと痕を作る。もはや、リィンの残した魔力も光のトビも、キアにはなかった。

 うなだれるキアに、ダレンはゆっくりと語りかける。


「君の、未来のためだ。いや、君は随分と聡いようだから具体的に言った方がいいな。術のかなりの部分は、君が意識していない脳の働きで作られる。道を歩く人は、足の動かし方をいちいち考えていないだろ?」


 涙を拭いながら、キアは小さくうなづいた。


「解析ってのは無から情報を引っ張ってこれねぇし、理解するのも自分自身だ。三歳児が使った解析は三歳児なりの結果にしかならない。でも、自分の術に解析をかけるなら、自分の脳にかなりの情報がある」

「オレが気づいてないだけで、オレの知ってるコトだから、なんとなく、わかっちまう。読み慣れた本を早く読むみてぇに……」


 今度はダレンがうなづいた。

 実際に使ったのだ。心当たりもあるはずだ。キアの泣き腫らした目に、好奇心が見え隠れしている。


「結果は、俺よりも君の方がわかるだろう。裏技みたいなものだな。これは、得られるものも大きいが自我が汚染される危険がある。自我が汚染されるというのは――」

「お……オレがオレでなくなるってこと?」


 それなりに的を射た答えが返ってきて、驚きにダレンは目を見開いた。


「そうだ。君が成長して、しっかりした自分を持つようになったら裏技を使ってもいい。そうだな、早くて高学年くらいか。それと、単純に脳に負担をかけ過ぎだ」

「……うん」



 少年の呼吸は落ち着き、震えももうない。

 一旦の危機は去ったと判断して、状況について軽く精査する。


 術に術をかけるという時点で多重起動だ。大人でもできねぇ奴は沢山いる。

 リィンの魔力譲渡が成功し、起動にかかる魔力自体は少ないという探査系の特徴を活かして魔力量のゴリ押しで最小限のルーチンを起動、後から術を解析しつつオンデマンドで拡張したのだろう。


 魔力を持たない俺が、何故ここまで知っているのか。

 散々、見てきたからだ。


 ――俗に言う開眼。

 探査系だけが使える、促成の裏技みてぇなものだ。これで使い潰された若い命を、俺はルガリアでいくつも見てきた。


 広域探査は、インターフェイスを介さない低水準な術で全ての情報を処理できる化け物でもないかぎり、術者自身の安全が課題となる。少数精鋭のゲリラでさえペアを組んで運用するものだ。少年が術を起動している間、リィンを見失ったのは子供の散漫さを別としても十分にあり得ることだ。


 リィンは……釣りバアが救助を要請したならまず間違いなく無事だ。

 半分でもゲシュ――かつての南洋の果ての民の子、仮に溺れて多少酸素が止まったって後遺症は残らん。

 正直、リーシャの反応の方が怖い。


 まぁ、流石に今回は俺も叱らないといけねぇよな。

 ここから三番橋を過ぎた辺りまでなら、全速力で走れば5分ってとこか。



 ダレンは立ち上がり、窓から飛び降りた時にシャツに着いた土を叩いて払った。


「さて、リィンの所へは俺が行く」

「リィン、オレが……見てなかったから。ご、ごめんなさい」


 聞こえた声にダレンは踏み込みかけた足を止めた。振り返ったダレンと顔を上げたキアの目が合う。ゆるくぬるい夏の風が吹いて、二人の時間を少しだけ引き留めた。

 ダレンはぎこちなく口元を緩めて、許された時間が過ぎるのを待った。この眼差しに応えるだけのものが、言葉となるまで。



「君がリィンを助けたんだ。礼をしなければならないのは俺の方だ。ありがとう。君は――間違いなくリィンの勇者だ」



 ようやく乾きかけていた涙が溢れて、キアは再び地面を濡らした。

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