17章 エルフの里再び 01
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名前:ケイイチロウ クスノキ
種族:人間 男
年齢:26歳
職業:ハンター 3段
レベル:176(23up)
スキル:
格闘Lv.59 大剣術Lv.61 長剣術Lv.55
斧術Lv.44 短剣術Lv.38 投擲Lv.26
九大属性魔法(火Lv.55 水Lv.53
氷Lv.42 風Lv.58 地Lv.63 金Lv.68
雷Lv.49 光Lv.48 闇Lv.25)
時空間魔法Lv.59 生命魔法Lv.52
神聖魔法Lv.50 付与魔法Lv.52
九属性同時発動Lv.22 算術Lv.6
超能力Lv.78 魔力操作Lv.69 魔力圧縮Lv.60
魔力回復Lv.58 魔力譲渡Lv.46
毒耐性Lv.17 眩惑耐性Lv.23 炎耐性Lv.29
風耐性Lv.13 地耐性Lv.17
水耐性Lv.15 闇耐性Lv.17
衝撃耐性Lv.52 魅了耐性Lv.15
幻覚看破Lv.7 朧霞Lv.10
多言語理解 解析Lv.2 気配察知Lv.46
縮地Lv.53 暗視Lv.37 隠密Lv.41
俊足Lv.53 剛力Lv.64 剛体Lv.58
魔力視Lv.42 罠察知Lv.25 不動Lv.61
狙撃Lv.63 錬金Lv.53 並列処理Lv.68
瞬発力上昇Lv.56 持久力上昇Lv.57
反射神経上昇Lv.35
〇〇〇〇生成Lv.19 人間向け〇〇〇〇生成Lv.4
称号:
天賦の才 異界の魂 ワイバーン殺し
ヒュドラ殺し ガルム殺し
ドラゴンゾンビ殺し 悪神の眷属殺し
闇の騎士殺し 邪龍の子殺し
四天王殺し 魔王の影殺し
奈落の獣堕とし
聖弓の守護者殺し
レジェンダリーオーガ殺し
キマイラ殺し サイクロプス殺し
オリハルコンゴーレム殺し
ガーディアンゴーレム殺し
ソードゴーレム殺し
ロイヤルガードゴーレム殺し
エルフ秘術の使い手
エルフの護り手 錬金術師
王家の護人
オークスロウター オーガスロウター
ゴーレムクラッシャー
エクソシスト ジェノサイド
ドラゴンスレイヤー
アビスの飼い主 トリガーハッピー
エレメンタルマスター シャープシューター
人間重機 光を導く者(new)
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トリスタン侯爵領から帰還して数日後、俺はすっかりおなじみとなった協会の支部長室を訪れていた。
部屋にいるのはアシネー支部長、トゥメック副支部長、ネイミリア、そして俺である。
「私がニルアの里で『聖弓の使い手』を探すのですか? そのような重要な任務をハンターに?」
「うむ。女王陛下からのご依頼だそうだ。無論これは貴殿が名誉男爵かつ3段位ハンターであり、その上『魔王』から陛下を守り、『聖弓』を献上した人間であるという複数の条件が揃っての指名だ」
俺の質問に答えたのはイケメンエルフのトゥメック副支部長。メガネクイッが今日も決まっている。
「そう言われると指名自体には納得するしかありませんが……」
人から言われると、この世界に来て肩書としがらみがあっという間に増えたことを実感する。
しかしそれにむしろ安心を覚えてしまうのは、自分が前世でそのように調教……教育を受けたからだろうか。
「しかしなぜニルアの里なのでしょうか?王家の調査で有力な情報が見つかったということですか?」
「うむ。記録に残る『聖弓の使い手』はそのすべてがエルフなのだそうだ。無論他の里でも調査は行うだろうが、ニルアの里は場所柄狩りの腕が最も優れているのでね。最初の調査場所になったとのことだ」
なるほど確かに『
そう考えれば当然とも思えるが……あの女王陛下のことだ、俺が近くにいることに何らかの『関連性』を感じているに違いない。
「報酬ももちろん用意されている。何か問題はあるかね?」
「ああいえ、王家からの依頼であればお受けいたします。ニルアの里には近々行かなければならないとは考えていましたので」
「まあ、それはなぜですの?」
アシネー支部長の真紅の瞳が妖しく輝く。『魅了』スキルを使っているわけではなさそうだが、いやに眼力が強い。
「以前訪問した時に、エルフの皆さんに魔法スキルの訓練を行ったのですが、その習熟具合を確認したいと思ってましたので」
「本当にそれだけとは思えませんわ。エルフは女性がかなり多いと聞いておりますけれど?」
「そうですね。女性が多いので『邪龍の子』の襲撃で破壊された里の復興状況も気になります」
「……はあ、本気で言ってそうですわね」
溜息まで
しかしなぜ呆れ顔なのだろうか、変なことは言っていないはずなのだが。
「里が破壊されるのはそう珍しいことではない。復興については貴殿が気にするほどの事ではないのだがな」
と言いつつ副支部長の顔が少し緩んでいるのは、彼も里に思い入れがあるからだろう。
「ところで、『使い手』の確認はどのように行えばいいのでしょうか?」
「公爵のところに『聖弓』が届いているそうですわ。そちらを受け取ってから、エルフの里に向かってくださいませ」
「直接使わせて確認するのですね。わかりました」
実際は俺の『解析』で解決しそうな気もするが、それは言うこともないだろう。
「師匠、今回は私もお供していいんですよね?」
妙に力のこもった声でネイミリアが口を挟んできた。見ると眉間にもかなり力が入っている様子である。
「ネイミリアまで行く必要はなかろ……ん、どうした?」
副支部長が止めたのはここロンネスクの戦力低下を案じたためだろう。
しかしネイミリアはすごい勢いでその腕を取ると、部屋の隅に移動した。
「……里長とお母さんが……他の人も……師匠の力を見て……」
「……やはりそうか……危険だな……」
俺の方にちらちらと視線を投げながら、急にひそひそ話を始めるネイミリアと副支部長。
支部長もその近くに行って聞き耳を立てているのだが、二人の会話が進むにつれて俺を見る瞳に冷気がこもっていくのはどういうわけか。
もしかしてやはり俺はニルアの里で知らないうちにタブー的ななにかをしでかしていたのだろうか。しかも「危険」とかいう言葉も聞こえてるし……。
習俗や文化的な部分はそういった
しばらく話をしていたネイミリアと副支部長、そして支部長が俺の元に戻ってくる。
「うむ、ネイミリアも必ず同行させてくれたまえ」
「そうですわね。ケイイチロウ様、ネイミリア様を必ず伴って向かってくださいませ」
副支部長と支部長の謎の圧の前に、俺は無意識のうちに頷いていたのであった。
その日の午後に公爵の館にて『聖弓』を受け取り、里への土産としてスイーツを大量に購入すると、俺とネイミリアは一旦家に戻った。
さすがに夕方から『逢魔の森』に入るわけにはいかないので、出発は明朝である。
「ケイイチロウさんも休む暇がありませんね」
夕食の場で事情を話すと、サーシリア嬢は気の毒そうな顔でそう言った。
猫耳勇者のラトラと忍者少女エイミも少し心配そうな顔をしてくれる。
「『厄災』について片がつくまでは仕方ないだろうね。俺が働くことで事態が良くなるならできることはやるよ」
「ご主人様は人のために身を犠牲にすることを厭わないんですね。わたしも見習わないと!」
「いやいやラトラ、それは違うよ。あくまで自分ができる範囲のことをやるだけさ。自分を犠牲にするつもりはないし、ラトラも絶対にしちゃだめだからね」
「そうですよ。誰も犠牲になんてなってはいけないんです」
いい娘すぎるラトラを俺とエイミで止める。
エイミは言いながらラトラの頭をなでているのだが、やっぱりちょっと猫耳を触ったりして……くう、食事を終わらせたら存分にアビスと戯れよう。
「ところでエルフの里……ニルアの里でしたか。ネイミリアちゃんの話だと、ケイイチロウさんは前訪問した際に随分と活躍されたそうですね?」
「う~ん、確かに『邪龍の子』に襲われたところは助けたけど、里が結構破壊されてね。活躍と言い切るのはちょっと抵抗があるかな」
サーシリア嬢に答えていると、ネイミリアがジトっした目で俺を見る。
「里のみんなは師匠に感謝してますよ。特に里長と私の母は、師匠のこと心待ちにしていると思います」
「ああ、里長は甘いもの大好きだから土産を持っていけば喜ぶね。ネイナルさんはネイミリアを大切に思ってるから一緒に帰れば嬉しいだろうし」
「師匠って、それ本気で思ってますよね?」
「えっ?里長はあんな人だからよく分からないけど、ネイナルさんが子どものネイミリアを大切に思ってるのは当たり前だと思うよ。ネイミリアはいい娘だし」
褒めてやるとネイミリアはちょっとだけ照れたような顔になり、それからまた口をへの字に結んだ。
「そういうことじゃなくて、里長たちが師匠のことどう思ってるかとか本当に気付かないんですか?」
「ネイミリアちゃんちょっとストップ!その情報はあっちで共有しましょう」
急に叫んだかと思うと、食事の途中なのにサーシリア嬢がネイミリアを引っ張って自分の部屋に行ってしまった。
今日はなんか俺に秘密の会話が多くない?
確かに前世でも妻と長女が俺に秘密でいろいろ結託してたけど、やはりこの扱いからは逃れられないのがおじさんの運命なのか……。
「ところでご主人様、エルフの里に行くならわたしも連れて行って欲しいです」
「そうですね。陛下のご依頼ということなら、私もご一緒しないといけないのですが」
「そうだよね……」
ラトラとエイミの言はもっともで、俺も悩んでいたところではある。
言葉を返しあぐねていると、サーシリア嬢の部屋の扉が開いた。
「ラトラちゃん、エイミちゃん、ちょっとこっちに来てっ」
「えっ、はいっ」
サーシリア嬢に呼ばれて2人も部屋に行ってしまった。
えっなにこの状況。まさかそこまで運命の魔の手が迫ってたの?
軽い絶望の中ひとりで料理を食べていると、4人が部屋から出てきて食卓についた。4人揃って妙に神妙な顔をしているのが不安を
「ケイイチロウさん、今回はネイミリアちゃんは連れていくんですよね?」
「ん……っ!? え、ああ、連れて行くけど……」
いきなりサーシリア嬢に質問され、料理をのどに詰まらせかける。
「じゃあ、ラトラちゃんとエイミちゃんも連れて行ってあげてください。勇者パーティとして活動してあげないと、二人とも可哀想だと思います」
「ご主人様、お願いします」
「クスノキ様、是非お願いします」
ラトラとエイミもさっきより真剣な目で俺を見る。
部屋で一体何が話し合われたのだろう。俺はそこまでニルアの里で何かをやらかしてしまったのだろうか。
ともかくも明らかに断れない流れなので頷くしかない。
「分かったよ。2人も連れて行くから今日の内に準備をしておいてくれ」
「はいっ」
ラトラとエイミが安心したような表情になる隣で、サーシリア嬢とネイミリアが何かを頷き合っている。
恐らく3人が俺をフォローしてくれるという話ではあるのだろう。
であれば本来なら感謝するべきことのはずなんだが、それにしては雰囲気がちょっと剣呑な気がするんだよなあ……。
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