第2話 奴隷製造機

 『宗教は人間を奴隷にするための道具である』


 ですから、

私は無宗教主義者であり、

何の宗教にも属しておりません。


 私のポリシーに近いのは

強いて言えば仏教ですが、

仏教もまた、突き詰めると

この結論に達してしまうので

入信できません。


 因みに、

これは私の自論であり、

真実とは限りません。


 もちろん、

断言しているわけではありませんし、

世の中に浸透させようと

目論んでいるわけでもありません。



 また、

世の成功者は

「奴隷製造機」の称号を勝ち取った人物である、

と思っております。


 世の成功者を妬んだ

醜い自論のようですが、

私は決して、世の成功者に

嫉妬しているわけではありません。



 大きく言えば、

『支配システム』に興味があるだけです。



 支配に都合の良い「奴隷製造機」として

利用できる人物に価値があるのです。



 世の中の成功者と成る可能性のある

成功の前駆者は、

騙されたり、裏切られたり、

盗まれたり、罠にはめられたりと、

多くのマイナス経験を積み上げてきた人間

であるような気がしてならないのです。



 私のように、

ただ用心深いだけで、

何かを強く信仰できず、

人が欲しがるものを所有せず、

従順になることが苦手な人物は、

「奴隷製造機」にも、

世の成功者にもなれません。



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既存の教えの逆 冨平新 @hudairashin

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