娯楽

 紙傘城砦内は暗い所というイメージが多い。しかし、住民たちは快活にそれなりに暮らしている。



【飲食】

 内部調査食品衛生課職員曰く「食文化の魔窟」。

 多種族多民族が集まる城砦内の食文化はどの都市よりも複雑化し、発展している。ある飲食店では中華料理とインド料理を混ぜ合わせた店もある。

 ただし加工食品工場はだいぶ衛生面の不備が著しく、慣れていない余所者はよく腹を下す。

 窓口は内部調査がはじまったその日に水道管理局に下水処理等の依頼を申請している。だいぶ改善されたらしいが、全てに行き届いているかは分からない。



【芸術】

 京劇、雑技、音楽なども独自の発展を遂げている。大きな劇場は学校が昼間よく使われ、月に一度は映画を楽しめる。他にはあちこちに点在する小さな劇場、飲食店など。



【交通】

 城砦に車が通れる場所はない。もちろん電車も通っていない。階段などの段差もあるので自転車などは使われることもないようだ。



【公用語】

 大陸ゆえか一番多いのが中国語簡体字、次に英語が多い。近年ではそれ以外の言語が少しずつ入ってくるようになっている。



【雑貨】

 城砦内に点在する店。どんな雑貨が売られているか、品質の良さはそれぞれ。

 ちなみに窓口にある雑貨店は品質はいいらしいがそれなりに値段が高い。

 食品、煙草、新聞、お菓子などがある。



【歯科】

 人気の仕事。手頃な価格で治療を受けることができるので、他所の人などがよく訪れる。

 ただし資格持ちは少ないので選ぶには細心の注意が必要。これに関しては他の病院も同じだ。



【読書】

 かつては識字率は高くなかったが、外部からの窓口が設けられ、学校施設が完備されるようになると識字率は上がるようになった。おかげで住民たちの大半は読書という娯楽にありつける。



【売春】

 娼婦、男娼──それらは必ず夜に商売をすることになっている。

 売春が行われる主な場所は夜の理髪店、他には女性がマフィアから独立経営している妓楼、女性個人が家で行っているところもある。



【犯罪】

 夜になると違法薬物、武器、盗品などの売買、そして賭博が行われる。警察機関は重大な犯罪にしか動かなず、それらの行為に目を瞑っている。



【放送】

 ビルの屋上にはアンテナが多量に設置されているのでテレビを視聴することは可能だ。テレビが手に入らない家庭はラジオでくつろぐ。



【理髪店】

 最新の流行を追っているので、若者もよく使う。もちろん無免許なので耳が切れても文句はなしだ。経験が豊富の美容師なら客の耳を切ることはないだろう。



【郵便】

 公共の郵便が城砦内に入ることを拒んだため、元公共郵便職員が城砦内にて権力者と話し合って郵便社を結成した。郵便配達人は迷いながら郵便物を受け取っては配達する。本社は竹干心の隣にあり、あちこちに分社とポストが配備されている。違法物の配達は行っていないらしいが詳細は不明。

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