第5話 チュートリアル
夢……ではない……のか。
俺が夢だと思っていたあの記憶は実は現実で、実質二回、俺はライフライブに訪れていることになる。
あまりにも記憶と現実が曖昧すぎて困惑するが、説明は待ってくれない。
「それではチュートリアルを始めます」
まずはライフライブについて
このライフライブの
「様々な形式とは具体的にどんなのだ?」
俺がそう質問をするとすぐに返答が返ってくる。
形式は無限大に存在しますが、例をあげると
歌い手としてリスナーの要望などを聞き
自身の得意なゲームなどをプレイしたり、マルチプレイなのでリスナーと共に
ゲーム
グループアイドルとして舞台に立ち踊ったり、時には雑談なのでファンを増やす
アイドル
大まかな
又、
次にこのライフライブの最終目標について
「最終目標……?
おっしゃる通りです。
もちろんストリーマーの皆様が最終的には自信が思う理想の目標にたどり着くことが真の最終目標です。
ただし、その目標にたどり着くまでには大きな壁がいくつも存在します。
「大きな壁……それは一体なんなんだ?」
倍率です。
「倍率……??」
今やプロストリーマーとは
そして誰もが気軽に
「5000万人!!そんな数からどうやってプロになるって言うんだよ……」
プロストリーマーは時代と共に世代を変えていくものですが、それでも日本でのプロストリーマーは500人程度です。つまり、貴方がこれからプロストリーマーになるには5000万人の敵と500個の椅子を取り合うことになります。
およそ倍率10万
あまりの倍率に俺は言葉を失う。
そもそも
しかし、その考えを一変するような言葉が飛んでくる。
そしてその倍率を誰でも超えれるシステムがこのライフライブには存在します。
その言葉に俺はもう、質問すらせず黙々と説明を待った。
次にイベントについて
「イベント……?」
イベントは毎週月曜日〜日曜日までの一週間で規定の順位に入賞することで様々なアイテムや特典を得ることが出来る行事です。
「他のストリーマーと競い合うということか……?」
その通りです。
イベントの規模はその入賞特典と比例すると思ってください。イベントの詳しい情報は中央にある
又、イベントのランキング形式は全てpt制になっております。
詳細
ライブの来場者1人につき1pt
応援を送る又は15分ライブにいる それぞれ1pt
マイッターでのいいね&拡散 それぞれ2pt
有料ギフト ギフトによるが 通常ptの×10倍のpt
なるほど、SNSも活用してリスナーの力も借りないとイベントには勝てないということか……
「つまりリスナーの人数差が大きく関わっていくわけだな」
いいえ。そういう訳ではありません
説明口調の機械から即答で否定されて俺はびくりとする。
「どういうことだ……?pt形式からは明らかに大勢のリスナーが必要に感じられるが」
もちろん人数差も大切になってきますが、それは土曜日までの差です。
月曜日〜土曜日の間はもちろんリスナーの力を借りてptを稼いでいく為、周りのストリーマーとはあまり差が生まれません。
しかし日曜日だけはいつも大きくptの差が生まれます。
それは【有料ギフトによる応援】です。
「通常ptの×10倍のptだったか……?」
その通りです。通常一人の応援につき1ptですが、有料ptは1ptのギフトなら10ptになり最大の有料ギフトは1万ptつまり10万ptが一つのギフトで加算されるされるという訳です。
「つまり……最終日には有料ギフトの投げ合いになる……という訳か……」
恐ろしい世界だ……。プロストリーマーになり大金を稼ぐ為にはリスナーから大金を貢がれないとなれない。
この世界もそう甘くは無いってことなのか。
過去には3000万pt以上のスコアを記録されたプレイヤーも存在します。
「3000万!?金額で言うといくらだよそれ」
安心してください。通常のイベントでは1位の方でも100万ptほどです。このプレイヤーが参加したイベントは、このライフライブ最大のイベントでもあり、ここで
「最大の目標のイベント……?」
最後にライフライブ最大のイベント
【イデアル】について説明致します。
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