第193話:目指す作風によって人称を変えよう

 皆さま、こんにちはそしてこんばんは。


 妖気……もとい、陽気に誘われて歩いてきたまにまにです。


 桜が散ります。

 花吹雪。


 誰です?

「金さんを思い出す」

 とか言う人は。


 歳がばれますよ。

 まにまにとご同輩。


 でもなぁ。

 ヲタクってこういう古いネタを知っていることが『誇り』なんですよね。


 変な奴らです。


 え?

 お前もそうだって。

 こりゃ失敬。


 ◇◇◇◇


 桜です。


 桜吹雪を見て思い出しました。


 松本零士の戦場漫画シリーズ=ザ・コックピット


 あの中でアニメ化もされた

『音速雷撃隊』


 人間爆弾。

 桜花。


 かの作品は

「散った桜はもう元には戻らないのだ、決して」

 というセリフが重かった。


 あのシリーズは、そう、重い。


 そうでなければならなかった理由があった。

 それまでは漫画では戦争を書いてはいけなかった。書いても反戦もの。


 そのぎりぎりのところをついた。


『のらくろ』

 のように、戦争を宣伝するような作品は絶対に出版できなかった。


 その壁に穴をあけた。

 小さい穴だけど、それを広げたのがアシスタントだった弟子の新谷かおる。


 戦場ロマンシリーズから一気に娯楽に変化した。

 そこからは戦場ものの開花時期。


 なんか異世界転移したような小林源文とかもいるがww



 この小林源文からの考察。


 まにまにはたしか、デビュー作?の『壮烈!ドイツ機甲軍団』を見たときの衝撃が凄かった。


「何この人。一人で異世界行っている!」


 スクリーントーンつかっていないんですよね。書き込みですべてを表現している。


(ちなみにこの作品は師匠中西立太との共同執筆? 中西さんの作品には戦国物でお世話になっております)


 この作品の異質性はそれだけではないんです。


 これが今回のテーマ。


『どの視点かで完全に作風が変わる』


 同じ戦場ものでも、松本零士は完全に一人称視点で書いています。


 これには理由があります。


『戦場の戦争の悲惨さ』


 これを出したいためです。

 たまにアメリカ側になりますが、それはWeb小説と同じく、主人公を「すごい」と見せるもの。


 それに対して新谷かおるはよく視点を変えます。

 その理由は多分、


『敵との戦いに重点を置いている』


 からだと思います。


 代表作の『エリア88』を思い出していただければわかると思います。


 何を見せるかで、だいぶ視点が変わりますね。



 源文ワールドは全く別物ですね。

 完全な三人称で戦争そのものを書いている。


 神視点で読者に『戦争を見せる』ために適していますね。



 さて、まにまにの場合は。


 首取り物語を書くにあたって、最初、新谷かおるパターンを考えていました。


 主人公の予定であった剣聖・上泉伊勢守と北条氏康。

 この二人の視点で決戦だけ書こうと思っていました。


 この影響は銀河英雄伝説からきているのでしょうね。

 知略を尽くして戦う氏康を剣聖が中央突破して打ち取りという強引な設定。


 でもあきらめたのは設定がばかばかしいので、もっとリアルにしたかった。だからもっと多くの設定が必要になった。


 技術産業、財政人材育成などなど考えていたら、その工夫を書かないと『リアルじゃない』と思ったのです。


 結局群像劇っぽくなってしまった。


 そこが初心者であったまにまにには『マイナス点だったなぁ』との思い込みで政賢の一人称に改稿しようとした。


 でも書いてみてわかったんです。


「あ。そういえばこれ、モノローグ書かないようにしたのは自信がなかったんだよね」


 そして書き終わるときまでにそれは諦めました。


『この作品が読まれたのはだったのだ』と。


 誰もやらんでしょ?

 こんなに視点移動させれば、普通の読者は付いてこれない。

 だから大抵の戦国物は一人称で書かれている。


 少なくともまにまにが読んだものにはなかった。もちろん司馬遼太郎とかはありますが。Web小説にはない。


 だから


『司馬遼太郎を読みたい人の心にヒットしたんだ』


 と思ったわけです。



 結論。


 何を目指すか。

 なにを書きたいかははっきりしないといけないのは当たり前。


 でもそのお手本となる『作風を好む読者』に合わせて、視点を選ぶのがいいのだ!



 あ、いちいち書きませんよ。

 1人称とか1人称多元視点とか何とかは。

 ここまで読んで来ていただいた方はもう初心者とは言えないと思いますので、ご自身でお調べください。


 Copilot先生だったら懇切丁寧に教えてくれますので。


 ◇◇◇◇


 これ書きましたっけ?


 完結した作品はほとんど読まれないのが普通、だって。


 理由は露出がなくなるから。

 最大の露出チャンスである、注目の作品へのピックアップがなくなるからです。


 その条件にありましたでしょ?


『1週間以内に更新された作品』


 という物。


 だからいくら★がついても連載作品しかピックアップされない。

 そりゃそうですよね。

 今一番熱い作品、という意味ですから。


 間違っていたらお教えください。


 だからこれも前に書いたけど、★1000~にしないと検索にひっかからないので、完全にカクヨムの大海に沈んでいく。


 マイナージャンルならそんなことないです。

 この作品のように★700でも創作論ジャンル累計5位になりますから。


 ミステリーとかなら★1000になれば累計ランキング1位でも★800台。


 戦国物でも★1900で30位。


 もちろんフォロー数もランキングにとっては重要ですが、こと検索対策では、この★が重要となります。


 読者にとってはフォロー数なんか問題ではない。


『どれだけ評価されている作品なのか』


 これが読み始めるための重要な指標ですから。


 これ。

 確認できないのですが、累計ランキングとその他のランキング集計ロジックは違うと思います。


 例の早いうちに★とフォローが付くとブーストされるというもの。


 累計になるとそのブースト関係ない気がする。

 だから上を目指すのならとにかく★の数を強引にでも増やすべき、ということも言えますね。


 やりすぎてBANされても責任は負いませんがww


 まにまにの作品はフォロー数に近いほどの★をもらうことが多いので、満足していただいているものと自負しています。


 首取り物語の場合は特殊事情がありましたが、ヲタク光秀は完全に実力で★887フォロー983なので、読み終えた人が大分満足したものだと解釈しています。


 フォローも減らないんですよ。

 首取り物語は減るけど。


 どんな心境なんだろう?

 ちょっと知りたく思います。




 ではおしまい。

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