第85話:ヘイトの重要性

 ことWeb作品に限って言えば、ヘイトがうまく書ければ導入はうまくいきます。


 ラノベなどを読んだ方はよくわかると思います。

 冒頭部分で徹底的に主人公をいじめるキャラがいる。


 このキャラにざまぁする快感を骨格として書いていく作品。

 ライト層を集客できるし、満足させることができます。


 困ったときはこれを使うのがいいかもしれません。


 導入シーンを決めるのは大変です。

 そこで作品の生死が決まりますから。


 だからこそヘイトの蓄積は重要。

 ヘイト管理。


「誰に、どのような侮辱をさせるか」


 ヘイト対象は1人がいいとか。

 それに意図的ではなく無意識にざまぁする快感は相当なものです。


 ゆえに

「お前は首だ」

「○○、婚約を破棄する」


 は、先人が効果的な導入を探り続けた結果として生き残ったテンプレなのです。


 これを使わずヘイトを管理するのは非常に難しい。

 初心者は一度、それを書くのがいいと思います。


 どれだけ簡単でいて難しいか。


 写経した先達の作品を見るには、自分で書いてから比べるとどこが違うかわかると思います。


 いかに洗練されているか。

 無駄がないか。

 テンプレは奥が深いです。


 ◇◇◇◇


 首取り物語が一応の成功を見たのも、知らず知らずのうちに『ざまあ』要素のテンプレであるヘイトを蓄積できたからです。


 現在はどうか知りませんが、戦国物でヘイトを蓄積している作品はほんの一握り。


 この新規性がファンを作ったのかと思います。

 だから次回作はそこを重視しようかと。


 これがうまくいけば初心者でも、まにまにのように最初から★がたくさん付くのかもしれません。


 先日も若い初心者の方の作品に多くの★が付いているのを見ました。

 やはりヘイトを冒頭で貯めています。


 ラブコメでNTRものが流行るのも最初に噛ませ役にぼろくそにされた主人公が、見返していく快感を覚えることができるよと、うまくディスプレイできている作品が多くの★を得ています。


 以前紹介したでしょうか?


 エロゲのクズ主人公に義妹を寝取られ、飛び降りるキモオタデブな友人キャラに転生した。あれ、俺ヒロインたちの排卵日まで把握してるっ!?

 東夷さま作


 第一話

 https://kakuyomu.jp/works/16817330659308761329/episodes/16817330659311812425


 NTRの嫌いな方でも、その構成を見てください。


 最初からヒロインを脱がせている。

 というか、えちえちしてNTRされている。


 この状況下でヘイトを相手に貯める。

 そして追い打ちをかけるようにヒロインからも。

 でも最後に勝利フラグ!


 この方のすごいところは、そのテンプレに飽き足らず、次回作では別の切り口で冒頭を書き試していることです。


 幼馴染に振られたら、超人気アイドルのセンターしてる双子の妹が義理だと知った誕生日に告ってきた

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654498486202


 こちらは日常から非日常パターンの、妄想が現実になる願望を満たしてくれる。


 いろいろと考えていますね。

 さすがはレッサー教徒(笑


 ◇◇◇◇


 拙エッセイではこちらに書けない、まにまにの創作過程をオープンで書いています。

 そこには数名の作家仲間様からの意見が集まってくるようになりました。


 いつまでこういう雰囲気が続くかはわかりません。


 ですが、作家で集まってワイワイやるのって、こんなにも楽しい。

 そういうエッセイとなっています。

(再度、いつまで続くかはわかりません)


 なにかお役に立てるとよいのですが。

 エッセイを書き始めた理由は、


「なぜ初心者が★1800ももらえたか」


 この分析を近況ノートに書いていたのですが、結構読んでくださる方がいて。

 それだったらエッセイにして、誰かの役に立てればいいなとの思いからです。


 よろしかったらお読みくださいませ。

 https://kakuyomu.jp/works/16816927860513975333/episodes/16817330665533076686


 何度も言うようですが、これは全くの善意からです。

 売名を目的とはしていません。


 多分悪意のある方は『アフィリエイトの手法だ』と考えるでしょう。

 それは結果的にそうなるだけです。

 別にその意見を否定する気もありません。

 ネットの世界では集客を考えれば正当な行為ですからね。


『無料お試し商品』や『無料情報』

 で、信頼を得、価値を納得させ

『本来の商品を買わせる』

 ついでに、

『あなただけの追加商品』

 を買わせる。


 これが仕組みです。


 おぼえておいて損はないです。


 ◇◇◇◇


 続き。


 ヘイト管理ができていた、とかはその分析から出てきました。


「敗因を考えるのはできる」

 だが

「勝因を考えるものはめったにいない」


 戦争の格言です。


 これを実行しています。


 ◇◇◇◇


 自主企画。


 参加条件をきちんと守ってくださいね。

 誰かが指摘していたのですが、まにまには体験がないので不確かなことなのですが、


『作品の自主企画履歴』


 というものがあります。


 ここに『終了』というもの以外に『企画主の都合により・・・』というものが書かれることがあるそうです。


 確認するのがめんどくさいのでしませんが、そういう気持ちでいた方がいいと思います。


 企画主の手を患わせないように配慮しましょう。


 カクヨムもリアル社会と同じです。

 Xなどのような匿名性がないので、自分に傷がつく行為はしないようにしましょうね。


 かといって委縮する必要はないと思いますが。


 まにまになど始めたばかりのころは、少しでも批判されると1日ふさぎ込んで作品に影響が出ました。


 それでも1年くらい経験を積んでいくと、相当なことを書かれてもスルー出来るようになります。


 精神的にやばく大量の薬を服用しているまにまにですらできるのですから、健常者ならできるはず。


 おそれず頑張ってください!




 追記

 先日の次回作のキャッチコピーと作品名は何度も手直しをしています。

 作品の成否90%はここで決まるので。

 書き始める前にいくら練っても足りないかも。


 でも自分で考えていると悶々とする。

 他人に聞くと意見に振り回される。


 結局、自分の書きたい方向性、テイストを自分で追及していくしかないと思いますよ。

 

 その体験が自分を鍛えていくと思います。

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