第1話
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「……は?」
突如として聞こえてきた言葉に俺は首をかしげる。一旦、整理してみよう。まず、
そして、
技能については頭の中で整理できた。もう一回だけ、確認してみよう。
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ん? 冒険者になるときには誰しも夢見るだろう。「特異技能が俺にもあったらなぁ」、と。その時に調べたが、こんな名前の特異技能は見たことがない。つまり……
「俺が初めての所持者……ってこと!?」
急いで冒険者カードを見る。
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Name:
Level:12 Job:
Skill:『
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確実に取得していることを確認し、詳細を確認するべく技能の名前の場所をタップする。
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Skill:『武芸ノ達人』 Rank:Unique
Effect1:ありとあらゆる武器の扱いが達人級に上手くなる
Effect2:すべての武器の
Effect3:使用者の知るありとあらゆる武器を生成できる
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効果が三つも!? それにこれ……やばいな。比較のためにも俺の元々持ってた技能も見てみよう。
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Skill:『
Effect1:10㎥の異空間にアイテムを収納することができる
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これが俺の元々持ってた技能だ。ちなみに、名前は同じ技能でもランクが上がると効果が上がったりするぞ。俺のは最下級だけどな。使いまくってればランクが上がったって聞いたことあるからたくさん使いまくってランクを上げるんだ! ……って思ってたけど、追放されたんだよな……
「はっ! いかんいかん、今はこっちに集中だ!」
自分の技能を見て考えがネガティブな方に行ってしまっていたが、今はそんなことを考えている場合ではない。
「……試してみるか?」
こんな技能を手に入れて使うなという方が無理だろう。しかし、技能を試すことで一つ考えなくてはならないことがある。それは、この国の警備システムだ。詳しくは知らないが、街中で技能を使うと検知されて
「今の時間は……17時か。今から引き返しても……間に合うか?」
街中での技能使用を認められている場所がある。それは、冒険者協会に備わっている訓練場だ。しかし、訓練場が開いているのは18時まで。いや、18時までに申請しろよ、ってやつだ。ラストオーダーだな。
今から走って大体30分くらい。でも、信号なんかに引っかかりまくると余裕で1時間超えてしまう。
「善は急げ……だな。いけー!!」
俺は来た道を引き返して全力疾走を始めた。目的地、冒険者協会。制限時間は約1時間。果たして間に合うのだろうか?
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