第24話
『サモナーの召喚は種類があって大抵は今まで倒してきた魔物などになるんだけど、魔力から伝わるものを感じて契約するものもいるって感じ。ヨムちゃんはゼクの魔力から伝わってくるものに惹かれて来ているってことになるね。』
そうなのか、ならちゃんとヨムと話して決めないとな。
「ありがと、父さん。」
『どういたしまして、それじゃあ楽しんでね』
そう言って父さんは通話を切った。俺は改めてヨムに聞こうと思った。
「ヨム、もう一度きくね、俺と一緒にいてくれるか?」
「ん、とうぜん。主と一緒にいると楽しい」
そう小さく微笑みながら答えてくれた。
(「父さんが今回の件でいい成績を残せたらヨムを召喚獣からずっと一緒にいられるようにしてくれるって言っていたからやらないとな。」)
「ん、主頑張って」
心の中で言ったつもりが声に出ていたらしい。
「明日には告知があるし装備をある程度集めておくか」
「ん、準備大切。」
そう言いながらソワソワしている感じだった。
「そういえばヨム、なんで俺のとこに来てくれたんだ。父さんが言っていたけどヨムの意思で俺のどこに来てくれたんだろ。」
「、、、教えない。なんか負けた気がする」
「なんでだよ。それに勝負はしてないのになんで負けるんだよ。」
そんな会話をしながら外に出た。
「ヨム今日は薬を買ってから狩りに行くよ」
「ん、わかった。」
そうして回復薬を買ってフィールドに出た。薬を買ったお金はレベリングの時に集めた薬草やモンスターのドロップアイテムを売ったお金で買っているからまだまだお金は余裕がある。
フィールドに出て今回も森に来た。いつもは熊を倒したら引き返していたがもう少し奥まで行ってみることにした。熊を狩るのがワンパターンになってきて俺もヨムも飽きてきていた。奥には少し進んだことがあったがあの熊より少し弱いぐらいが出てきて連戦するのにきつかった。今回は少しでもレベルを上げるために行った方がいいと思った。
「よしヨム狩りだ。相手が死んだと思っても気を抜いて怪我するなよ」
「ん、主こそ。前熊の攻撃喰らってたくせに」
なんかヨムの知力あげなかったらよかったかも元々頭はいいみたいだったけど思考に補助がついたのか少し反抗してくるな。でもヨムはヨムだし問題はない。
「ヨム勝負だ。どっちが上か改めて叩き込んでやる」「グォオ!」
「ん、それはヨムの言葉。主負けてもしらないよ。」「グオオオ!」
「は、言ってろ。他の世界で山や森での動きは自信しかないし負けることはない。」「ガッ!グォーオ!」
「うるさい、今主と話している。」「ガッ!」
そんなことを話しながら今熊を狩っていた。ヨムが話しているのに叫んでくる熊に向かって闇魔法のダークスパイスを顔面に打った。
最後に俺が首を落としてクリティカルヒットでトドメを刺した。
「ヨムそろそろウォーミングアップもできたし進もうか。」
「ん、勝負」
「わかってるって。勝負内容は時間内にどれだけ倒せるかでいいか。」
「ん。そういえば倒したやつどうすればいいの」
「どうしようか、そのまま放置でもしとくか。いや、そうしたら父さんのことだしアンデットになりそうだな」
「なら後で回収でもする?倒した場所なら匂いでわかるし。」
「そういえばヨムって狼になれるんだったな」
「違う、狼の方もちゃんと私」
「ごめんごめん。そうじゃなくていつも人化していて忘れていたって話」
そんなこんなで倒したモンスターは後に回収することになった。
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