第25話 少し先で
俺たちは話終わると無言になっていた。集中し始めたからだ。久々に1人での戦いで俺も気分が高揚していて今すぐにでも走り出して狩り尽くしたいがルールを決めて時間も決めている。ルールはこんな感じ。
〜ルール〜
・相手の邪魔をしない。
・スキルなどなんでも使っていい。
・時間は2時間。ゲーム終了後スタート地点で集合。
・ゼクは東側、ヨムは西側を中心として狩りをする。
・死にそうになる前に合図を送る。
・死んだら負け。
・敗者は勝った相手の言うことを1つできる限りのことを聞く。
と、こんなルールだ。スタートまで後3分だから最後に意識を切り替えるのに無言になっていた。ルールはヨムと一緒に決めたから問題はないし、負けることは絶対にあり得ない。
たとえ相手がヨムだとしても手を抜くのは違う。いつも隣にいるヨムだからこそ今日は勝ってこれからも勝ち続ける。
「主、時間」
「ん、ああそうだな。準備はいいか。」
「ん」
「制限時間は2時間でなんでもありだ。後10秒。」
「「、5、4、3、2、1、0!」」
カウントを終えると一目散に飛び出した。ヨムは回収が無いぶん早く動くし機動力も高い。俺は手前にいるモンスターを放置して木の上に登った。木の上から移動するとモンスターの邪魔を受けずにすむ。
木の上にいるモンスターは簡単に処理してどんどん奥に進んでいく。その間音を立てて移動する。
この森には獣型が多く音や匂いに敏感なやつが多い。しかも遠吠えなどをして仲間を集めて襲ってくる。今回は森にない匂いがするはずの俺が音を立てて移動しているのだからどんどん集まってくる。
狼型やウサギ型、猪型に熊型など色々やってきた。ずっと移動しているだけだとヘイトが消えるかもがから攻撃をしつつ移動した。まるで鬼を煽りながらやる鬼ごっこみたいだった。
移動を始めて10分が経った頃モンスターが500を超えていた。スタンピードのように見えるほど多くいた。草原のような広いところに行って
「そろそろ鬼ごっこも終わりにするか」
俺は影魔法で刃渡り3mの大剣を作り出した。スパイクを作り出し小さいのが通れるぐらいに調節した。
熊や猪はすぐには来れなくなっていて狼がやってきた。
間合いに入った瞬間に一回転、それだけで4体が一気に死んだ。
もう一回転した後上に飛び兜割りのように首を飛ばした。ウサギ型は頭に角が生えているやつはずついて来て他はスピードは早いが噛み付いてくるのが大概だった。
そうして残りが半分になったとき熊が参戦して来た。
四つん場になり持ち味の巨体を生かしていろんな方向から突っ込んできた。周りを見渡すと円時に囲まれていた。
大剣を棒のようにして硬くした。長さは2.5mぐらいで取り回しがしやすくなった。地面に刺して棒高跳びの要領で上に飛んだ。その後すぐに影魔法で弾丸を作り飛ばして動きを止めた。着地する瞬間に鎌に作り替えて立っていた熊の首を狩りをとした。
後ろから殴りかかって来たからナイフを作り心臓の部分に突き刺した。心臓を刺されて熊は動かなくなり消えて行った。
1.5時間がたった。俺は同じ作業を繰り返している。後30分だからそろそろ戻らないといけない。
「最後にとっておきを見せてやるよ。」
そう言い鎌の大きさを最大まで大きくした。とっておきと言ってもやることは簡単で魔力の消費が激しいのと環境が変わるから全然使ってこなかっただけだけど。
影魔法の上に血魔法で覆い切れ味と頑丈性をあげた。腰を低くして野球のバットのように構える。水平に構えると回しづらいからな。
「吹っ飛べ‼︎」
そう言いながら俺は鎌を振った。1回転でクマが全滅し2回転目で狼と猪が全滅。3回目でウサギが全滅した。
「思ったより回しづらいな」
そう言いながら鎌を消した。
「お、なんか公式から通知があるぞ。ヨムも気になるだろうし急いで戻るか」
ドロップの確認をせずに俺は急いで集合場所に戻った。
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