第17話 

 「ああ、セイかすまんな。魔法を試していたら発動しそうになって移動したんだ。」

 「なんだそんなことか。なんの魔法を試したんだ。」

 「使役術でサモンした。魔石はあったし同じ感覚で魔力を流していると魔力が切れそうになってここまで移動したんだ。それでサモンできたのがシャドウウルフでなんと人化できるらしいぞ。」

 「シャドウウルフって災害級の魔物らしいぞ。図書館にでも行ってみろ、俺はホームページにある紹介の文を読んだ時に見つけたけど。」

 「あとステータスポイントは俺と同じ280だったぞ。」

 「280、、、俺100なのに、、、」

 「私は120あって驚いたけどもっとすごいのがあった。」

 「災害級と同じってユニークってバグキャラか」


 そんな話をしているとヨムが裾を引っ張ってきた。

 「どうした」問いかけると

 「人化してみた。」

 「うん」

 「むぅ」

 「あ、感想聞きたいの」

 「ん」

 「可愛いよ」

 「ん」


 暇だったのか人化していた。感想を言ってあげると喜んでいるように見えた。背は140cmぐらいで黒髪のロングヘアで腰ぐらいまである。目は狼の時と同じく黄金色でとても可愛かった。服装は黒色の服に黄金色の線と赤色の線が入ったシンプルなデザインをしていた。


 「さてと、準備も終わったし行くか」

 「あ、ああ。ツキそろそろ行くってよ」

 「うん、ゼク兄その子の名前は」

 「言ってなかったな、ヨムだ。」

 「ん、よろしく」

 「よ、よろしく」

 「ゲーム内でも人見知りがあるんだな。」

 「おい、早く行くぞ。」

 そう言って狩りに行った。そういえばヨムってどう戦うんだろ。影でも作れるけどちゃんとした武器作れるようにしとかないと。



 「よし、そろそろいい時間だし切り上げるぞ。」

 「ああ、それにしてもお前張り切りすぎだぞ。」

 「遅いお前が悪いぞセイ。」

 「いや、俺3LV上がってステータスポイント70ぐらい振ったんだけどな。」

 「まぁ、種族の差ということで」

 「それもそうか。ツキも速くこいよ。」

 「うん、後少しで目標討伐数いくから。」

 「ゼクそういえばヨムちゃんは」

 「少し遠く行った。あいつとならスキルで繋がってるし大丈夫」

 「大丈夫ならいいけど」

 大丈夫、大丈夫ヨムが今いるのはLVが10台後半が多くいる森の中だから。

 「主、帰った方がいい?」

 「いや、好きなだけ遊ぶといいよ。」

 「ん、わかった。」

 ヨムが遊んでいることによってLVが3上がって後少しでもう1つ上がりそう。一緒にいるとセイとツキのレベリングにならないからね。俺と同じぐらい狩るし。


 

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