2
「よし、早速付けてみるか~」
今日から新学期だ。
僕は姉ちゃんからもらったワイヤレスを付けて学校に登校することにした。
「姉ちゃ~ん。これでどうかな?バレない?」
「おお!全然バレないよ!!」
流石としか言いようがない。普段からかわれてるからあまり言いたくはないけど。
「ていうか、藍梨さっきから鏡の前でぐるぐる回ったり家族とかにめっちゃ『どう~?』って聞いてるけど」
「デート行く前の女子みたいだぞ笑」
やっぱ前言撤回で。(女性の方々すいません)
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ちょっとイライラしながら学校へと歩いてたら、一人の男性とぶつかった。
「あ、すいませnーー」
「チッ ちゃんと周りを見ろガキが」
「いやあなただってそう言ってるくせに見てないでしょ」
「だからぶつかったのでは・・?」
「ああ''ん?お前今何つった?」
ブルッ
無意識に鳥肌が立つ。
うわ、イライラしてたからかな、ついつい本音を言ってしまったーー!
しかも相手の人よく見たら首筋とかめっちゃタトゥー入ってません!!?
ドンドン近づいてくるし。
「一発お見舞いしてやる」
そうして拳が振り上げられる。
(あぁーー僕死んだーーー)
せめて戸鞠さんと話してから死にたかったよ。
ガシッ
「ちょいそれ以上は見てられへんな」
響きのある京都弁。ふわっと広がる長い黒髪。
「まさかーーーーー!」
「っ!」
「戸鞠さん!?」
今この男性をガッチリ掴んでいるのは、僕の好きな人、戸鞠さんだった・・!
「は?外野か?邪魔だどけ」
「さっきから二人のやり取り見してもろうたけど・・」
「あんたすっごい弱そうやな~」
「あ‘‘???」
バチっっと二人の目が合う。怖いです、めっちゃ。
「こっちも一発やろうか思たけど、時間があらへんわ。ごめんな~」
「・・・・・・」
すごい戸鞠さんの後ろから殺気のオーラが溢れてる・・!
「こないな人は無視して学校に行こか、鈴蘭君」
名前覚えてたんだーーー!感動
「えっとでも、」
「ええから!」
手を差し伸べてくる戸鞠さん。
「うんーー!」
僕は戸鞠さんの手の上に自分の手を重ねるのであった。
(藍梨君の手・・・おっきくて温かいわ・・!うち手汗大丈夫か・・・・・・・//)
なんか僕の耳に聞こえる戸鞠さんの声は、気のせいですか??
好きな人の心の声がヤバすぎた!! 日本語しか使えません @nebagiba_as2
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