第6話 最強

「君たちには僕をも超える最強のガーディアンになってもらおうと思う。」


「そんなの俺らにできるわけない。なんて思ってんのか?生徒たち。」

星野ほしの一人が陽気に話しているがA組の生徒たちには何一つ伝わっていない。

「ま、見た方がはやいか」

星野は一人で呟くと生徒たちに号令をかけた。

「起立!グラウンドにせいれーつ!」

謎に楽しそうな星野に続き生徒たちはグラウンドに出る。


星野は全員出てきたことを確認すると指で笛を鳴らした。

すると地面を震わす大きな足音と共に何かがやってきた。

「せ、先生。何ですか?これ。」

A組の1人でトップの成績を持つ梅咲うめざき志穂しほが星野に聞く。

「大丈夫。生徒に害は与えない」

星野は女子生徒に向かってにっこり微笑むとそれと対峙した。

血架たち生徒の前に現れたのは硬い土でできたゴーレムだ。体長は3メートルほどで右手に棘のついた金棒を持っている。

「僕ならワンパンだね。」

星野はそう言うとゴーレムに向かって手の平をかざす。

「能力解除。黒穴ブラックホール

星野が言うとその手から黒い渦が出てきた。

渦にだんだんゴーレムが吸い取られていく。


「こんなもんかな?」

星野はそう呟きながら手を払う。

「すごい、、、」

血架の口から勝手に言葉が漏れた。

ゴーレムが吸い込まれるまで一瞬だった。

『すごい教師』星野のことを生徒はただ尊敬する。

「先生すごいな!!」

生徒たちから賛否の声が上がる。

「みんなにはこれを超えてもらう。」

星野から出た言葉。

「は?無理だろ」

一気に罵声に変わる。

誰もがあのデカいゴーレムを一瞬で灰にできるはずがない。そう思った。

「無理なんて思って始めからやらないより、みんなでぶつかっていく方が楽しくない?」

星野はにっこりと生徒に笑いかける。

「あと、何かあったら僕が絶対助けるから」

そう言い残し、ホームルーム終了の鐘がなった。


血架たちの地獄の特訓が始まる。


_________________________

どうもです!

作者の89ばぐあーる。です。

星野強いじゃないですか!

まあ、教師だから当たり前ですかね?

地獄の特訓楽しみですね!

僕が書くんですけど(笑)

7話もよろしくお願いします。

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