第11話 ミスリル刀の試し斬り
武器が出来た。俺は見た事ない武器だ。東国の「カタナ」と言われるタイプの少し曲がった剣らしい。
『曲がったではない。「反りのある」と言って欲しいのう。ほれ、振ってみんかい?』
試しに少し振ってみた。なるほど、俺の特性には【侍】といわれる東方の剣士のもあった。
なので問題なく使えるらしい。
そしてミスリル合金製なので軽くて丈夫だ。
「おい、早く試し切りしてみてくれよ」
鍛冶場の主によって藁を巻いてある棒が目の前に置かれる。
コレを切れってか?
ミスリル刀を構えて一つ息を吐く。
『構えは基本両手持ちで、そうじゃ。そして剣を滑らすように水平に巻き藁を切ってみるのじゃ』
OK やってみる。
ヒュンッ!
スッ‥‥‥!!
目標の巻き藁は切れ目の入った状態で寸分違わずまるで切られてもいないように乗っていた。
「‥‥‥何が起きたんだ? 確かに切ったはず‥‥‥!!」
鍛冶師は半分のところで切れていた上部分を巻藁を掴むと驚いて声も出なかった。
『ふむ、なかなかの腕じゃ。さすが我』
自画自賛ばっかりしてるな。実際すごいんだけどさ。
「アンタ、凄いじゃないか!! 鍛冶師の腕としても俺以上だ。俺はブルーノ、名前は?」
「アルフレッドだ。また今度鍛冶場借りても良いか?」
「もちろんだ。凄いものを見せてもらってこちらこそありがとよ!!」
固く握手する。今後も良い付き合いが出来そうだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
『あとは魔法じゃな。今のお主なら初期魔法なら問題あるまい。ついでに剣を手に入れたから剣技も一緒に移行しておくぞ』
「あぁ!! 痛っ!!!! おい、痛み強いぞ!」
ビリビリ来た、魔法はまた別なのか?
『文句言うな。ほれ、ステータスの確認じゃ』
ステータス!
ーーーーーーーーーーーー
アルフレッド
レベル6
【ジョブ】アルバトロス
HP 100/100 (+300)
MP 90/90 (+300)
腕力 14 (+150)
器用 13 (+150)
素早さ 12 (+150)
体力 15 (+150)
魔力 11 (+150)
【特技】
パラディンガード
鍛造
剣技
攻撃魔法
回復補助魔法
【特性】
攻撃力上昇【剣聖】
守備力上昇【聖騎士】
魔法ダメージ上昇【大魔導士】
魔法被ダメージ減少【大神官】
警戒【探索者】
隠密&高速移動【忍者】
魅了耐性【踊り子】
無刀取り【侍】
モンスターの知識【召喚士】
ラーニング【魔獣使い】
カウンター【格闘家】
道具の知識【学者】
薬の知識【薬師】
武器の知識【鍛冶師】
結界展開【魔法剣士】
竜語翻訳【竜騎士】
命中率上昇【狩人】
無詠唱&並列起動【賢者】
ーーーーーーーーーーーー
『まぁコレだけあればその辺のモンスターに負ける事は無いじゃろ。明日から草原にでも行って魔法の練習じゃ。ついでにモンスターを討伐してレベルをじっくり上げていくのが良かろう』
はえー、俺強くなったなぁ。
『いや、だからそれは気のせいじゃ』
‥‥‥うるさいなぁ。
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