第8話 リベンジ

『ところでアルよ、お主ここにどうやって入って来た?』

 えっ? えーっと突然現れた穴から飛び降りて‥‥‥。


『なるほどの。じゃあ飛び降りてから間も無くの時に戻るぞい。ここは魔法空間じゃからな』


 えっ!? 

 じゃああの赤い狼に襲われてる状況に戻るってこと? 

 せっかく逃げられたと思ったのに‥‥‥。


『赤い狼? 【レッドウルフ】かの? あんなのから逃げとったのか? 今のお主からすれば問題ないわ、雑魚じゃ、雑魚』


 ほんとかよ‥‥‥?


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 戻った‥‥‥。穴の開いてない通路にジャンプして着地した姿勢、といえばわかるだろうか?

 後ろからは【レッドウルフ】が迫って来ている。俺は体勢を整えてさっき装備した聖騎士の盾を構える。


『そのまま特技を使うんじゃ!【パラディンガード】!!!!』


ガキィィィン!!!! ガスッ!!

 レッドウルフが飛び込んで来たがそのまま弾き返すとレッドウルフは大きく吹き飛んだ。少し怯んだ様子も見せたが再度突っ込んでくる。


『よし、もう一度じゃ。というかコイツはこれだけでいい』

「? まぁいい、【パラディンガード】!!」


ガキィィィン!!!! ガスッ!!!

パシューン!!

 レッドウルフが再度吹き飛びダンジョンの壁に叩きつけられた。

 キラキラと消滅して魔石だけが残る。

 魔石デカイな。


「えっ??? 倒した? なんで?」

『パラディンガードはある程度の物理攻撃なら完全に防ぐ特技じゃが、格闘家の特性【カウンター】を持っているとその時に反撃ダメージが入るのじゃ。今のお主のステータスでは直接倒せる特技が使えなかったからの』

 えええ!? 

 そ、そうなんだ。なるほど‥‥‥。


【レベルアップしました】


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

アルフレッド

レベル6

【ジョブ】アルバトロス

HP 100/100 (+300)

MP 90/90 (+300)

腕力  14 (+150)

器用  13 (+150)

素早さ 12 (+150)

体力  15 (+150)

魔力  11 (+150)

【特技】

パラディンガード

【特性】

攻撃力上昇【剣聖】

守備力上昇【聖騎士】

魔法ダメージ上昇【大魔導士】

魔法被ダメージ減少【大神官】

先制【探索者】

二刀流【忍者】

魅了耐性【踊り子】

無刀取り【侍】

モンスターの知識【召喚士】

ラーニング【魔獣使い】

カウンター【格闘家】

道具の知識【学者】

薬の知識【薬師】

武器の知識【鍛冶師】

結界展開【魔法剣士】

ドラゴン騎乗【竜騎士】

命中率上昇【狩人】

無詠唱【賢者】

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


? これはなんだ?

『おお!! レベルアップおめでとう。さすがじゃの!!』


 どういう事だよ?

『これがステータス加算というやつじゃよ。レベルがたった5上がっただけでこの加算っぷりは将来が楽しみじゃの!!』


 (+150)とか(+300)ってのが加算ってやつなのか? 

 じゃあHP はホントは400で腕力は164なのか?

『その通りじゃ。まぁ戦闘時にのみ反映するステータスではあるがの。これなら普通に他の特技も問題なく使っていけそうじゃの』


 おお! じゃあかなり強くなったってことか?

『調子に乗るでないわ!! お主なぞまだまだクソ雑魚ナメ‥‥‥』

 おい! 言ったな? ついに言ったな!?


『‥‥‥ともかくまだまだじゃ!! しっかりと精進せい!』

 今言いかけたからって誤魔化したよな?



 まぁ、それはともかくレッドウルフも討伐出来て目標達成したぞ!!

 戻って報告だ!

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