何をどう勉強すればいいの? 2023/04/14

 コトダマンが五周年を迎え、イベントも盛り沢山で、夢中で遊べて楽しいな。

 

……違った違った。大学の勉強、色々学べてタノシイ……ヨ。


 こんばんは赤部です。

 毎日更新を夢見ていましたが、今のペースだと週一でやっとかなって気がします。

 

 しかし開き直りのようなものですが、この際月一になろうとも「続けることに意味がる」を大義名分に、マイペースにやっていきます。


 ということで本題に入りましょう。

 前回は「社会福祉士とは何ぞや?」をテーマにしました。

 そこで今回のテーマはこれにしました。



「社会福祉士になるために何をどう勉強すればいいの?」



 まずは「何を?」からいきましょう。

 実はただ無計画に大学を卒業するだけでは社会福祉士を取得できません。せっかく四年間頑張って勉強して卒業しても、をクリアしないと、試験を受けることさえ叶わないのです。


 その条件が「社会福祉士指定科目の単位を修得すること」です。


 では「社会福祉士指定科目」とは何か。全部で26科目ありますが、それらのほとんどを大きく四種に分類できます。


 一、社会の仕組みを理解する科目。

 中身が「社会学」「社会福祉原論」「地域福祉と包括的支援体制」「福祉サービスの組織と運営」になります。


 二、社会保障制度を理解する科目。

 こちらは「社会保障」「保健医療と福祉」「高齢者福祉」「障害者福祉」「児童・家庭福祉」「公的扶助」「権利擁護と成年後見」「刑事司法と福祉」となっています。

「制度」を学ぶ科目だからでしょうか。名前だけで何を学ぶかの大まかなイメージが浮かびやすい科目が並んでいますね。

 身近なものを科目に当てはめていくと、以下のようになります。


「児童・家庭福祉」では母子保健や保育サービスを

「高齢者福祉」では介護保険や年金を

「保健医療と福祉」では医療給付や国民健康保険を

「障害者福祉」では障害年金や各種割引料金を


 取り扱います。もちろん例えに挙げたのは一部です。


 三、利用者を理解する科目。

「医学概論」「心理学」の二種になります。やっぱり小説家志望としては「心理学」には心惹かれるものがありますね。楽しみ。


 四、社会福祉士の仕事を理解する科目。

「社会福祉調査論」「ソーシャルワークの理論と方法Ⅰ・Ⅱ」「ソーシャルワークの基盤と専門職Ⅰ・Ⅱ」です。


 残りの科目は「演習・実習科目」となるので中身は割愛します。


 はい、ということで結構幅広い分野を学ぶことがお分かり頂けたでしょう。

 しかしですね、今度はのです。


 うちの大学を卒業するためには以上になるよう科目を修得しないといけません。

 卒業するための必修科目が二科目あり、それが2単位。

 社会福祉士の指定科目は全部修得しても約50単位。ちなみに「演習・実習科目」は卒業単位に


 つまり、残りの約は自分で選んで修得しなければならないのです。

 自分の興味・関心のある科目を自由に選べる。というのはもちろん素敵なことです。

 しかし「自由」だからこそ、「何を選べばいいか分からない」「何をしたらいいんだ」という苦悩もついて回ってくるのです。よく聞く話……ですよね?


 それではここで「学習計画」について触れていきましょう。


 通信教育というのは、いつでも・どこでも・マイペースに勉強できることがメリットです。

 そのため学生の大半が、仕事や家事といった別を主として生活されている方々だと言えるでしょう。


 つまり学業が専業でないため、通学生以上に自分自身で学生生活と学習計画を管理することが求められるのです。


 更に言えば、「一人で学習を続ける」のはモチベーションを保つのが難しいです。サボったところで別に誰も何も言いませんので、放置しようと思えばいくらでも放置できちゃいます。お金を捨てることにはなりますが。


 要するに、主体的に取り組む姿勢と自己管理がとして求められる、という話です。


 それではその基本を身に着けるにはどうしたらよいか。鍵は二つあります。


 一つは「動機と目標」です。

 つまり「自分はどうして入学したいと思ったのか?」を、折を見て振り返り続けることです。


 振り返ることで目標を明確にします。そうすることで何を学べばよいか、またどのように学べばよいかが自然に見えてくるでしょう。


 月並みですが、言わば「羅針盤」たりえるものです。

 逆に「羅針盤」がないと自分がどこへ行けばよいか分からなくなり、少し迷っただけであと進めなくなってしまいます。そうなるとモチベーションは一気に下がります。


 志望理由書を書く時の自分に当てはまりすぎて説得力がとんでもないですね。


 似たような話が、読書猿先生の著書「独学大全」の「技法1 学びの動機付けマップ」にありました。

 この技法を一言でまとめてある文がこちら。


「学びの動機付けマップは、<学びの始まり>に立ち戻り、そこから現在につながる影響を繰り返し語り直すことで、学びの意欲と意志を育てメンテナンスする技法である」(読書猿 2020:64)


 流石は読書猿先生。洗練された説明文です。それではこのままお力をお借りし、この技法、引いては「動機と目標」の肝となる文がこちら。


「実を言えば、志の強さは、それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した、その繰り返しの中に生じる」(読書猿 2020:67)


 立てるだけじゃ駄目というのは分かりますね。「独学大全」にも書いてありましたが、「立てて終わり」では立てた時だけ気持ち良くなって終わりになってしまいますからね。


「動機と目標」が学習を進める大きな原動力となりえるのは、これでお分かり頂けたかと思います。


 もう一つの鍵は「学習に面白さを見出す」です。

 やっぱり人間は、面白い時・楽しい時が一番捗りますからね。「好きこそものの上手なれ」とも言いますし。

 面白さ・楽しさに目覚めてしまえば、学習がどんどん進み、あるいは広がっていくことでしょう。広がりが出てきたら、先の「残りの科目どうしよう問題」も解決しそうですね。


 とはいえをどうしようって話ですよね。

 こればかりは、自分の興味・関心のある科目から始めてみることしかない気がします。

 実際講師も「科目を学ぶ順序は?」という質問に対し、


「一に必修の「スタートアップセッション」と「福祉経営序論」。二に基礎に当たる「社会福祉原論」。あとは馴染みがあったり興味の持てる科目を」


 と言っていました。

 その「興味・関心」を見つけるためにも、そして「動機と目標」を振り返るためにも、講義では「入学動機・学習目標確認シート」を書いてみました。


 私の場合を紹介します。


【入学動機】

 なぜ通信教育部に入学(編入学)したいと思ったのか、その理由を明記してください。



 社会福祉士や大卒の学士を取得して、キャリアアップするため。

 また、現在介護職員として現場で働いている中で、認知症の利用者が不穏状態でいるときに適切に対処できないときがある。認知症でなくとも、接し方を誤って利用者を怒らせてしまったこともある。知識や技術の問題だけではなく、自身の精神が未熟なのも問題だ。

 この学校では「心理学」「高齢者の心理」「認知症の医療とケア」等の科目がある。それらを学ぶことにより介護職員として、また一人の人間として成長したいから。



【学習目標】

 この大学で達成しようとしている学習の目標を具体的に詳しく明記してください。



・社会福祉士の取得

・大学を卒業し、学士を取得

・AFPの取得

・自身の感情をコントロールし、いついかなるときも適切に利用者に接せられる

職員になる



 となります。

 これを踏まえた上で私は、


「AFP(ファイナンシャルプランナー)の受験資格に必要な科目」

「利用者のニーズを的確に把握し、これに応えられるための福祉の知識と技術が学べる科目」


 を選んで学んでいくことにしました。


 ここまで長く書いてきましたが、要するに、指定科目以外で何を学ぶかはその人次第ってことです。

 

 こんな簡単なことをお前はこんな長く書いたのか。でもほら、「どう学ぶか?」にも触れられたから……。


「どう学ぶか?」は次回で更に掘り下げていく予定です。学習計画にも触れるかも。

 実はこれ、四月十三日の夜に書き始めて、当日中に投稿しようと思って書いてきましたが、


 現在、四月十四日午前〇時半を過ぎました。

 皆さんは、締め切りを守れる大人になりましょう。


 ではまた!


 



 



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