そもそも社会福祉士って何? 2023/04/06
こんばんは、赤部です。
現在私は「スタートアップセッション」というビデオ科目を受講しています。
どういう科目かというと、「卒業までの道筋を理解して、自分の目標や状況に応じた学習計画を立てよう」となっています。
これを書いている2023年4月6日午後2時の時点で、あともう二講というところまできました。
どうせ書くなら全部受講してからとも思いましたが、それをやるともうしばらく投稿できなくなると判断しました。既に三日空けちゃっていますからね。流石にそろそろ何かしら投稿したい。
ということで学んだことの中からタメになりそうなものをピックアップしましたので、最後までお読み頂けると幸いです。
「そもそも社会福祉士って何?」
何となく分かるようで、でもよく分からない。
私自身が以前まで思っていたことです。いや、実を言うと今でもあまり「分かった」という実感があまり……。一緒に復習していきましょう。
王道としてまずは社会福祉士の定義を「社会福祉法及び介護福祉法」の第一章第二条ではこう書かれています。
「社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者」
……ちょっと何言っているのか分からない。
助けてビデオに出ている先生。そう願っていたらしっかり噛み砕いて説明してくれました。
「社会福祉士は、様々な生活上の困難を抱えた当事者や家族、そして地域の福祉課題の解決のため、他の専門職と協働してソーシャルワーク(社会福祉援助)を展開する専門職である」
なるほど! 障害や貧困などで日常生活を送るのが大変な人たちを、周りのみんなと協力して支援しましょう。ってことだね!
一言でまとめるなら「架け橋であれ」ってことかな? 利用者という点を孤立させず、必要に応じて様々な人やサービスと繋げる存在。
ちなみにうちの大学ではこれに加え「自己の利益より利用者の利益を優先させられる社会福祉士」になれるよう、カリキュラムが組まれているようです。
定義に触れたので次は責務に触れていきましょう。先ほど紹介した法律に明示されており、四つあります。
一つ目は「誠実義務」になります。
個人の尊厳を保持し、自立した日常生活が送れるよう、常に相手の立場に立って、誠実に業務を行いましょう。というものです。
二つ目は「信用失墜行為の禁止」。読んで字の通りです。
三つ目は「秘密保持業務」です。
これも読んで字の通り、業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない、というもの。
しかしここで大事なのは、社会福祉士でなくなった後も含む、ところです。そういえば介護福祉士の勉強をしていた時にもあったなと、思い出しました。
最後の四つ目は「連携」です。
福祉サービスや保健医療サービスが総合的かつ適切に提供されるよう、地域に即した創意と工夫を行い、関係者との連携を保たなければならない。となっています。
こう書いてみると、我ながらさっきは上手くまとめられたなと感心しちゃいますね……。すいません調子に乗りました。
これを機にちょっと寄り道しますが、もしプロの方がこのエッセイを読み、万が一間違えている箇所を見かけたなら、ご指摘して頂けたらと思います。
福祉とは関係なく「この文章狂っているぞ赤部!」と文章作法などに問題があった場合も、ご指摘頂ければ幸いです。
さて本題に戻り、社会福祉士という資格の性質について触れましょう。
社会福祉士は「名称独占」資格となります。
「名称独占」とは、無資格者も同じ業務をできるけど、名前を使ったら30万円以下の罰金が発生するよ。というものです。
ちなみに医者や弁護士になりますと「業務独占」資格となります。お分かりかと思いますが、無資格者は同じ業務できないよって資格です。
ここで私たち学生が問われるのは
「資格なくても同じことできるのに、わざわざ資格取る意味ってあるの?」
という話です。
一応ヒントとしては以下の三つが挙げられていました。
(1)国家資格は「社会福祉の専門家」の証である。
(2)専門職としての水準の高さを表す指標である。
(3)将来的には(部分的に)「実質的な業務独占」となる可能性がある。
(1)と(2)は社会に対し責任をもって支援を行うことの公表と同義です。一人の人間の課題に対し責任を負う、と考えると荷が重く感じます。
しかしその責任感を抱えながらも課題をクリアしていくことで、利用者、引いては社会の信頼を獲得することに繋がるのでしょう。
(3)はある意味メリットしかありません。
というのは、現在でも「地域包括支援センター」という所では社会福祉士の配置が義務付けられているなど、社会福祉士でないと得られない恩恵というのがあるからです。
実際、社会福祉士の活躍の場は多岐に渡ると紹介されていました。斜め読みされる覚悟で、列挙させて頂きます。
社会福祉法関係事務所(福祉事務所等)
生活保護関係施設(救護施設等)
高齢者福祉分野(特別養護老人ホーム等)
障害者福祉分野(障害者支援施設等)
児童福祉分野(児童相談所等)
売春防止法関係施設(婦人相談所等)
母子及び父子並びに寡婦福祉法関係施設(母子・父子福祉センター等)
医療機関(病院等)
教育分野のスクールソーシャルワーカー
司法分野(刑務所等)
労働分野(ハローワーク等)
地域福祉分野(地域包括支援センター等)
列挙するって意外と大変ですね。これで社会福祉士がどういう場で働いているかが何となくイメージしやすくなったのではないでしょうか。
さてそれでは「資格なくても同じことできるのに、わざわざ資格取る意味ってあるの?」に立ち戻りましょう。
極端な話、社会福祉士の知識や技術が欲しいのなら大学などで勉強するだけでいいのです。資格試験を合格するどころか受けさえせずとも、同じ業務はできるのですから。
しかしこれが「地域包括支援センターで働きたい」となると話は変わり、資格が必要になってきます。
要するに「自分がどこで働きたいか」が、資格を取るかどうかの大きな指標の一つとなります。
また繰り返しになりますが、資格を取ることは社会貢献を約束することになります。
その観点から「自分が今、社会貢献していることは何かを書き出してみよう」というのがありました。そこから社会福祉士になる動機を掘り下げようということでしょう。
ちなみに私の答えは「介護職員として高齢者施設で日々働いている」。そこから掘り下げると「平均寿命の増加に伴う認知症や障害のリスク増加に備え、というより、認知症や障害を抱えても高齢者が安心して暮らせる社会を目指すため」になりますかね?
自分で書いておいて何ですが、パッとしないというか取ってつけた感あるというか……。次の講義では入学の動機と目標を掘り下げたりするらしいので、そういう学習を通じて「社会福祉士になる動機」を見つけていくとします。
まとめ!
・社会福祉士は困っている人とその人が必要としているサービスを繋げる架け橋的存在。
・「誠実義務」「信用失墜行為の禁止」「秘密保持義務」「連携」の四つの責務があるよ。
・「名称独占」資格だよ。
・資格を取る意味があるかどうかは、詰まる所その人次第。
資格がないと働けない場所もあるから取っておくと選択肢を広げておける。
しかし資格を取ることは「社会貢献を約束すること」だと覚えておこう。
ということで今日はこの辺で切り上げさせて頂きます。
次回はいつになることやら。
それではまた!
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