カフェでやらかした 2023/04/01
「はじめに」の続きを書くんじゃなかったのか。もう一人の私が責め立ててきます。
いや、ちょっと、今日は疲れているというか時間がないというか、勘弁して下さい。私は両手を合わせ、必死に許しを乞います。
その言い訳、これからも多用するつもりだろ。
そう詰め寄られたのなら、
はい、その通りです!
と、元気に答えます。
皆さんこんばんは、赤部です。
今日私は恥ずかしいことをしてしまいました。今回はその供養をさせて頂きます。
それは妻と二人で買い物中、休憩にと寄ったカフェで起きました。そのお店ではストロベリーフェアが開かれており、私はその中の「苺たっぷりパンケーキ」にハートを射抜かれました。他のメニューは完全に蚊帳の外状態でした。
お供のドリンクはアイスコーヒーに決め、店員さんを呼びました。来て下さった方(仮にAさんとします)に「苺たっぷりパンケーキのドリンクセットをひとつ。ドリンクはアイスコーヒーで」と注文しました。
「シロップはメイプルシロップと蜂蜜が選べます」
「えっと……じゃあ蜂蜜でお願いします」
注文を聞いたAさんは奥へと下がっていき、少ししてから別の方(今度はBさんとします)がアイスコーヒーを持ってきてくれました。見た目ブラックのアイスコーヒーです。
ミルクが入っている訳ではなく、シロップだけだから見た目がブラックなんだろうな。
そんなことを思いながらストローに口をつけたのです。
はい、もしかしたら読者の方は「何言ってんだこいつ?」と思われているかもしれません。私も書いていてそう思います。
何が言いたいかというと
「(パンケーキにかける)シロップはメイプルシロップと蜂蜜が選べます」
「(コーヒーに入れるのは)蜂蜜でお願いします」
何ということでしょう。私はシロップの件をコーヒーに入れるかどうかの話だと勘違いしていたのです。そして更に残念なところは、勘違いしたまま突き進んでしまうところなのです。
飲んでみたけどこれブラックじゃん。今は少し甘めのコーヒーが飲みたいからシロップ頼んだのに。それとも俺の味覚がおかしいだけ? 確認しなきゃ。
そんなことを思っている人間の側に、不幸にもBさんが近付いてしまいました。私はBさんを呼びます。そして
「このコーヒーって蜂蜜入っていますか?」
「……え?」
「いや、蜂蜜入れるように頼んだので。元から入ってます?」
「入ってないですね」
「あ、じゃあすみません、よろしくお願いします」
そう言うとBさんは狐につままれた様子で奥へと下がっていきました。どうしたのかと一瞬疑問に感じましたが、自分で好みの量を入れられるような小瓶が届くのかと考えたら、ワクワク感が疑問を拭い去ってしまいました。
そんな折、妻が突然「ねえ、これ」とメニュー表を見せてきました。それはフェア専用のではなく、俗にいうグランドメニューでした。
妻が開いたページには通常のパンケーキが載っていました。そこには
「パンケーキにかけるシロップはメープルシロップと蜂蜜がお選び頂けます」
と書いてあり、その文面を理解すると同時に、Bさんが普通サイズの蜂蜜の瓶を持ってきて下さいました。
「お待たせいた」
「ごめんなさい! 私がおかしかったです! 本当にごめんなさい!」
両手を合わせて謝りますと、Bさんは「いえ、お気になさらず」と笑顔で蜂蜜を持って行きました。
本当にとても恥ずかしかったです……。コーヒーはブラックでも美味しかったです。後味がすっきりして飲みやすかった。
まあいいや。今日中に書けそうなエッセイのネタが運良くできたということで、よしとしよう。
そう切り替えている内に苺たっぷりパンケーキが届きました。写真通りで美味しそう。
「いただき」
「これシロップかかってないじゃん」
ます、を言いそびれたまま、そして言われたがままパンケーキを凝視します。
「というか写真よく見たら、シロップかかってなくない?」
今度は写真をよく見ます。うん、確かにかかっていないように見える。
しかしもう店員さんを呼ぶ勇気は私にありませんでした。ちゃんとゆっくりメニューを見て決めなかった自分が悪いのだ。今後はこういう恥をかかないよう気をつけよう。そう自分に言い聞かせ、妻にも大丈夫だと伝えました。
実際パンケーキは生地がフワフワ柔らかく、苺の果実とソースの甘酸っぱさもあり、極めつけと言わんばかりに上に載せられたアイスクリームが甘味を引き立て、とても美味しい一品でした。また来ようかなと、思わせてくれる味でした。
苺たっぷりパンケーキはやはり人気商品のようで、私の後ろの席に着いたお客様も同じ物を頼まれていました。
シロップをかけるかどうかの質問は、ありませんでした。
遂に大学が始まりました。これを投稿したら、映像授業を観てみる予定です。
次回こそ「はじめに」を終えられますように。
それではまた!
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