第72話 試合当日
沼津市にある相撲の強豪校の立派な土俵を使って行う今回の大会は3年生にとって最後の大会という訳ではないが、静岡県内の東と西の各校から集まってくる年末になると毎年やっている大会で今年は沼津市が試合会場となった。
静岡県内だけで100校以上も公立と私立を合わせて高校があるがその中の50校程が今回は集結して大会が行われる。
トーナメント表を渡されたリナ達の学校は、当日までどこの学校と対戦するか知らされておらず初めて目を通すトーナメント表を見て部長や副部長が驚いていた。
リナ達は強豪という訳ではないが部長や副部長は強豪校にも引けを取らない実力があり、そこに今年は三河一恵が加入したことでベスト4を狙えると思われていたが、生憎の一恵の負傷でベスト4入りは厳しいと思われる…
先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の5人で行われる団体戦は、大抵の学校が先鋒と次鋒の枠に主力のツートップを配置する傾向にあるがリナ達の学校は先鋒・副部長、次鋒・3年の中沢さん、中堅・部長、副将・2年の市原さん、そして臨時の助っ人のリナには先鋒や次鋒は荷が重いと判断して大将を任せることにした。
団体戦なので先に3勝した方が勝ちなので必ず副将や大将までやることはない、そういう意味もあってリナを大将にした。
リナ達の学校は1回戦、2回戦と3勝ストレートで勝ち上がり準々決勝をかけた試合も次鋒の中沢さんが上手投げで敗退したが中堅の部長と副将の市原さんが勝利して準々決勝まで勝ち進んでいよいよ第3シードの学校と対戦することになった。
先鋒の副部長は勝利したが次鋒の中沢は敗退し、中堅の部長が勝利して2-1でリードしたが副将戦で市原さんが敗退して2-2と接戦となった。
そしていよいよ今大会で初のリナの大将戦がやってきた、ベスト4への切符はリナに託された。
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