⚔時代錯誤⚔特別編 「師弟の絆」
第48話 衝撃的な知らせ
西暦2027年6月。
雨の多い梅雨の時期の貴重な晴れの日。
轟(※東雲先生の旧姓)萌歌は、勤めているバイク屋の店長の車を借りて浜松市にある運転免許センターに来ていた。
4月生まれで今年で18歳となった萌歌は、すぐに教習所に入校して普通自動車の免許を取得していた。
16歳の時に普通二輪免許を取得していた萌歌は、学科等が免除されたので短期間で普通自動車の免許を取得することができた。
今回の目的は、既に取得済の普通二輪免許の区分を解除して大型二輪免許に一発試験で昇格することだ。
普段からエイプ100と魔改造されたイナズマ400に乗っている萌歌でさえ、既に一発試験に2回落ちている…
大型バイクとサイズ感が変わらないイナズマに乗っているので、試験車に何の違和感もなく乗ることはできるが独自の癖を見抜かれて減点されてしまう一発試験に苦戦していた。
今回で3度目の挑戦だが…果たして3度目の正直となるだろうか!?
しばらくすると試験場から出てきた。
右手に免許証を持って出てきた萌歌は、ニッコリしながら眺めていた。
免許区分の部分には普自二の隣に新たに大自二と追記され見事に大型二輪免許を3度目の正直で取得した。
これで排気量の制約から解放されて、どんなバイクでも公道を走れるようになった。
萌歌は大型二輪免許を取得したことを職場の店長達に伝える為にスマホを取り出すと、店長から何件も着信が入っていた。
こんなに着信を入れてきたということは緊急の用事なのかと思って萌歌はすぐに折り返し電話をかける。
すぐに電話に出た店長が慌てた口調で放った第一声が衝撃すぎるものだった。
『萌歌ちゃんか!?すぐに島田の総合医療センターに来てくれ!!奈々未が…奈々未が仕事中に大事故にあって意識不明の重体なんだ!!』
萌歌は先程までの免許を取得した嬉しさなど何処かへ消し飛んだ…
急すぎる出来事に頭の中が真っ白になった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます