レベルを上げて物理で殴って講評をもらいました

 前回、良質なフィードバックを得る難しさみたいなところで書いてみたんですが、その後少し進展があったというか試してみたので、今回はそれについて書いていきます。ちなみに「レベルを上げて物理で殴る」とは検索してもらえればわかると思いますが、細かいことはいいから力技で解決、くらいの意味です。実際に殴ったわけではないので念のため。レベルは上がった気がします。


 まず一つ目、ココナラで講評をもらえるサービスが有ったので利用してみました。


・現役プロ作家集団があなたの小説にアドバイスします

 https://coconala.com/services/2520110


 簡単に説明すると、字数に応じた料金を払うと、プロの作家さんに講評をもらえるというサービスです。未完でも問題なく見てもらえます。私の場合は、後半のあらすじを全話作成して、その上での講評をいただきました。


 手順としては、まず事前にヒアリングシートに作品のジャンルや方向性、指摘がほしい点などを記入します。また、担当する作家さんもある程度指定はできるようです。私の場合は男性で会社勤めをしたことがある方という条件でお願いしました。


 お願いするからには雑にメモ書きの状態で出すわけにはいかず、しっかり自分の中でコンセプト等がブレずにあった上でそれを他人に伝えないとならないので、これ仕事っぽいなーなどと思いながら文書を作ってました。実際人の目があるとやるというか、後半の展開はほぼ頭の中にしかなかったので、いい機会だったと思います。


 その後、実際の作品、あらすじを担当の作家さんに読んでいただき、その上で講評シートが納品されます。その後もなにか疑問があれば質疑応答二往復までできるという形になっています。


 納品された講評を見させてもらった感想は、意外と自分で思っているより良く書けている、もしくは良いと受け取られているのだなということでした。とはいえ、ただ褒めて終わりと言うわけではなく、具体的な指摘もいくつか頂きました。特に為になったものとしては中盤の展開についての改善案で、自分でもこれ実際読んだらしんどいだろうなと思う鬱展開が続く予定だったので、助かりました。これに慢心せず引き続き精進ですね。


 質疑応答では具体的な指摘部分の詳細を確認しましたが、ここは遠慮せず納得行くまでしたほうがいいように思いました。2回めの質問では、技術的なところではなく好きなキャラを聞いてみたりと、この回答もなかなか予想外だったりして良かったです。


 ちなみに料金は公開部分約7万字+あらすじと設定1万字、合計約8万字でだいたい20000円という感じになっています。これを高いと思うか安いと思うかはあなた次第ですが、個人的には充分元を取れて余りあるように感じました。もちろん、ネットで文章を書いてどこまでを目指すかというのは人それぞれなので、ここまでストイックにやる必要もないかもしれませんが、作家としてのスキルを磨きたい人にとっては非常に助かるサービスかなと思います。


 そしてもう一件、Twitter経由で講評をいただく機会があり、こちらはZoom通話でのものだったのですが、実際に通話の中で具体的に色々と良かった点など、全体的な感想などを頂くことができました。


 オンラインとはいえ、実際に顔が見えて声で伝えられるのは大きいなと思いました。物書きをしていると文章に頼りがちなところはあるかもしれませんが、実際のところ人相手のことであれば、通話だったり会うほうが早かったりうまくいくことも多いんだろうなというのは実感します。それと、具体的に良かった点を教えてもらえるのはやはり照れますね。ニヤニヤしそうになるのを我慢するのに必死でした。こちらも思った以上に良い印象を持っていただけたようで、ありがたい限りです。


 さてそんな感じで2件ほど、非常に良いフィードバックを得られて、「このまま走り抜ければそれなりの作品にはなるかな」くらいの認識から「もしかしてこれワンチャンイケんじゃね?」くらいの根拠のない自信にはレベルアップできたかなと思います。あとはやはり覚悟というか、前からネット上での数字は求めずに自分の道を行くべきだとは思っていたものの、今回のことで完全に心が決まった感はあります。


 それと並行して、少しずつ執筆仲間コミュニティ的なものを作れたらいいなというのもなんとなく考えていて、その一環としてTwitter上でスペースを開催して、フォロワーさんの書籍紹介なんかをやってみたりもしました。こちらは不定期なので詳細はTwitterの方を見ていただければと思いますが、まずは与える側に回らねばということで、どなたかの小説の感想を述べるスペースをまた開催してもいいかななんて思っています。もちろん、まずは書くのが優先というのはそのとおりなんですけどね。


 というわけで講評では「後半の盛り上がりが魅力的」とのお墨付きを頂きました拙作、まずは完結を目指して地道にやっていきますので、引き続きよろしくお願いします。


 皆さんも作品のクオリティアップのために心がけていることや試していること等ありましたらコメントで教えて下さいね。

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