第5話 いるのかいらないのか、プロット2~オープニング・イメージ

 第五回へようこそ。

 10分運動で死にそうになっている書き手です。


【置きトラブル】から【プロット】の評判がよかったので大変うかれて、プロットへと進めました。

 前回、「あなたにプロットは必要か?」を問いかけました。

 以下は「必要かも?」と感じていただいた方に向けてになります。わかりやすいように、


「カリオストロの城」

「サマーウォーズ」

「進撃の巨人」(シーズン1・25話まで)


 ラピュタ、ナウシカなど、有名所などで説明していきます。

 宮崎監督天才ですから文句もないでしょう。

 諫山先生も世界で1億冊以上売っているので以下略

 映画は金ロでやると見ちゃいません? 何回見てもクソが付くほど面白い化け物名作なので、認知されている前提で参考にします。



 以下の15セクションは小説でいうと【約10万文字の一作品】という目安で捉えてもらって差し支えありません。

 括弧はページの比率。


1・オープニング・イメージ(1)

2・テーマの提示(5)

3・セットアップ(5)

4・きっかけ(2)

5・悩みのとき(3)

6・第一ターニングポイント(10)

7・サブプロット(5)

8・お楽しみ(25)

9・ミッド・ポイント(1)

10・迫り来る悪い奴ら(25)

11・すべてを失って(1)

12・心の暗闇(10)

13・第二ターニングポイント(1)

14・フィナーレ(25)

15・ファイナル・イメージ(1)



1・オープニング・イメージ


 言わずもなが、ここで第一印象が決まります。

 スタイル、世界観。


 カリオストロの城なら、主役は泥棒であり、コミカルな世界。

 サマーウォーズなら、オズの世界への誘い。

 進撃の巨人なら、超大型巨人が街を見下ろしていて、人類が立体起動装置をつけて戦うというファンタジー。


「読者はここから一緒に冒険するんだよ」という提示で、「読もう」とスクロールしてもらう大事なところです。


 読者が旅する場所、状況である必要があり、冒頭10行~15行くらいで状況を表します。

(興味が持てる状況です。ここ大事。「興味の持てる」10~15行ですよ)


 1,000文字以内(多くても1,500。投稿サイトだから)で世界観と、次へ読みたくなる終わり方をする。

(一文字下げや空白段落を入れて、読者に詰め込みを要求しないでね)


 小説の本だと左ページにあたります。

 ここが大体15行前後なんです。

 なので、投稿サイトでも15行くらいまでに「おっ?」と思わせないと終わり。


 ぶっちゃけ、一番こだわる場所。

 しつこいくらいに修正すべきところです。

 なぜなら、ここが面白くないと投稿サイトの小説としては終わりだから。

 ブラウザバックされるか、2話へのクリックは望めない。


 オープニング・イメージは


・読者と一緒に歩んでいく主人公の冒険の「前」。

・なので、冒険「後」、ファイナル・イメージとの変化を見せ、対になっていなければならない。


 それらの対になるラストは? と言えば、


・カリオストロの城

 偽札問題を解決、ヒロインを自由にして、ハッピーエンドだけどちょっぴり切ない。


・サマーウォーズ

 気弱な主人公が活躍して、親戚周囲の信頼を得て、なつきちゃんとハッピーエンド。

 愛すべきおばあちゃんも笑顔。


・進撃の巨人

 アニとエレンの戦いによって、壁の中に巨人がいるとわかる。

(壁面が崩れた1秒で「Whats?!」と声出て、狂おしくシーズン2を所望した)


 ありがちな冒頭の筆頭として、他愛もない会話から始めるとかあるのですが、それは、一番やっちゃダメ。

 あなたの小説の「最後と対になる始まり」として、意味のある提示になっているか?

 よーく考えて練りに練ってしかるべきなのです。


 3日でも1週間だろうと半月かけたっていい。続きを書きながら、常にオープニング・イメージが「現在のものでいいか?」と問いかけながら、修正を加え続ける。

 最終話まで書いて冒頭をまるごと書き換える小説家の方もいるくらいです。


 わたしもやります。


「この結果なら、冒頭であるオープニング・イメージはこうあるべきだ」とようやく納得するので。


 こだわってこだわり抜いて、「わたしの小説はこういう世界です!」という物語の始まりを書いてください。


 エブリスタさんでは「書き出し特集」があり、インパクトある1行目の紹介をしています。ご参考に。


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