第2話「王都の路地から始まる冒険」

自分の名前は・・・佐久間信幸。

なんで異世界に来たのか・・・簡単に言えば元の世界とは違って今いる世界で旅をしたいからだ。


「・・・先ずはこの王都のどこかにあるギルドに行って行き来を楽にしないと」


そうとなれば有言実行――――と、その前に


「サポートさん、出てこれますか?」


サポート01

「お呼びでしょうか?佐久間信幸様」


女性のような姿を模した半透明の―――彼女こそが創造神さんから貰ったサポーターである。


「これから"二人で"旅をするんだからノブ"さん"で良いよ。僕も君の事はアイン"さん"って呼ぶから」


アイン

「分かりました。よろしくねノブ"さん"」


王都の中の路地裏に転移して貰えて助かった。


「さて、今回行く場所が・・・冒険者ギルドだな」

「身分証代わりですね!」


そう、身分証明の為の代わりとして冒険者ギルドの身分証が必要不可欠なのだ。


小説や漫画やアニメなどはよくそう言った設定も盛り込まれている。


冒険者ギルド以外でも身分証は発行出来ると聞いた事はあるが・・・人それぞれだと個人的に思う。


「そうだ、検索して欲しいんだけど・・・」

「冒険者ギルド"自体"について、ですね?」


サポート01さん改めてアインさんに近未来的な書物の【魔導本タブレット】になって貰い、調べて貰った。


「検索が終わりました!」

「おっ、どんな感じ?」


アインさんが言うには今いる異世界、ガラテアのイチ大陸の一国、ナステア王国になる。

んで、そのナステア王国のギルドは他の国と同様の仕組みになっているそうだ。


「実際に行ってみましょう!」

「レッツゴー!」


冒険者ギルドは武器を交差するような感じの看板が目印になっている。


「そう言えば、この異世界の言語って統一は?」

「いえ、大陸ごとに言語が違います。そしてノブさんの場合は"総括"言語能力と言うカードで言う所のURと言う最高レアなスキルになっていますね」


魔導本タブレット】に書いてある通りだった。


「取り敢えず・・・すいませーん」


受付嬢シェリー

「はいっ、お待たせしました!当ギルドをご利用でしょうか?」


僕は頷き


「えーっと、今手持ちのお金がそんなに無いんですけど仮免許期間中に稼げるものって無いですか?」

「あら、そうですか・・・それでしたらあそこに専用の掲示板が」


魔導本タブレット】知識だと国ごとにギルドへの登録料が異なるらしい。

今いる国では銅貨五枚らしく――――


そうそう、お金に関しては日本円に換算するとこういう感じになるらしい。


・鉄貨・・・一つで一円。

・銅貨・・・一つで十円。

・銀貨・・・一つで百円。

・金貨・・・一つで千円。

・白銀貨・・・一つで一万円。

・白金貨・・・一つで十万円。

・神銀貨・・・一つで百万円。

・神金貨・・・一つで一千万円。


・・・との事だとか。


因みに紙を使った特殊なお金も作ろうとしたが自分の居た世界とは違って魔法頼りな為、技術力が進歩しないそうで―――自分よりも先に活躍した同じ転移者はその時点で技術力に関しては諦めているらしい。


「ここに来てまで借金するわけにもいかないし、がんばろっか」

「えぇ、ですね」


因みにアインさんは聖女や転移者やその転移者の血筋の者以外には決して見えないらしい。


「それじゃあこの三つをお願いします」

「畏まりました。お気を付けて頑張って下さいね」


受付嬢に見送られながら冒険者ギルドを出て行った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る