4.依鳥緑は――


年明けの気分もおさまってきた1月の後半。

私は改札を抜けて帰路に着いていた。

委員会の後、いつもより遅いとはいえ、冬は外が暗くなるのが早い。

そんな事を考えながら、薄らと積もった雪を踏み歩いてしばらく。

家に近づいてきた私は――

「……あ」



『依鳥緑は――』



春は出会いの季節だそうだ。

確かに学校や職場、環境変化の区切りである4月は新たな出会いを生むだろう。

ならば冬は別れの季節と私は考える。

まぁ、両方ひっくるめて春を出会いと別れの季節と言うこともできるが。

別れという寂しさは、冬の空の方がよく似合う。少なくとも私はそう考えている。


終礼が終わり、生徒たちがぞろぞろと教室を出て行く。

「――はぁ……」

そんな中、帰り支度もまだ始めていない私は、昨晩のことを思い出しながらため息をはく。

そしてそのまま、机に身体を預けるように倒れ込んだ。

眼鏡がずれてボヤけた世界でも、窓の外では雪が降ってるのが分かった。

「……」

机に突っ伏す私のもとに緑が寄って来くる。

「津っ々浦〜今日も勉強会する〜?」

冬の寒さにも負けず緑は元気だった。

「って、どうしたの。珍しく倒れ込んで」

そう言うなりしゃがみ込んで、私の額に触れる。

「熱でもあるの?」

「そんなんじゃないわよ……」

そう言って身体を起こす。

「……ねぇ、緑。今日は勉強会ナシでもいい?」

私のその言葉に、緑が戸惑いを見せる。

「い、いいけど。――やっぱりなにかあった?」

「まぁ、大したことじゃないんだけどね……」

様子を伺う緑を連れ、私は学校を後にした。


そしてコンビニで温かい飲み物を買い、近くにある広い公園に来た。

「おお、昨日より積もってるね〜」

厚着ではあるが、私よりも身軽な緑が足下の雪を集めて遊ぶ。

私は近くの柵に寄りかかり、今は真っ白になっている芝生を眺めた。

「それで、なに考えごとしてるの?」

小さな雪だるまを作った緑が、それを柵の上に乗せて私の横に並ぶ。

「……いや、悩みっていうか。そんな大層なこと考えてるわけじゃないんだけど。……ちょっとセンチメンタルって言うかさ、なんかそんな気分になっちゃってさ」

「ほうほう、冬の曇り空に影響されましたか」

「そんなところね……」

そう切り出し、私は昨日の帰りに見たものを緑に話し始めた。

「ウチの近くにさ、私が物心ついた頃からあったパチンコ店があるんだけど。――それが昨日、閉店していたの」

なんだか前にも、緑とパチンコの話をした気がする。

「私はそこに行ったことがあるわけじゃないし。今後の人生でもきっと入ることはなかっただろうけど。それでも……なんだか、無くなるのは寂しいっていうか……なんかよく分からなくて」

柵に両肘を置き、顎をマフラーとコートに沈める。

「私の家から見えていたあの眩しい照明は、もう見れないんだなって……」

そんな話を聞いて、緑は少し考え込む様子を見せる。

「うーん……そうだね」

そうして緑は、答えをくれた。

「津々浦がそう思うのはね。きっとそのパチンコ店も、津々浦の人生を形造るモノの一つだったんだよ」

「……私の人生?」

そう言いながら緑の顔を見つめる。

「そう人生。今まで関わりがなくて、今後も関わりがなくても。そのお店は津々浦が歩いて来た道にいつも在ったんだよ。――アスファルトの道にも、人生の道にも」

言いたいことはなんとなく分かったが、それは大袈裟じゃないかと感じてしまう。

「そんな大層なものなの?」

「そうだよ!だって、そのお店は昨日まで学校や遊びに出かける津々浦を見送り、帰る姿を迎えてたってことでしょう?それはもう人生を形造ってると言っても過言じゃないよ。そして、それが無くなることを寂しく感じる。それはなにもおかしなことじゃないよ」

そう言われれば……確かに。と、私は納得した。

緑がそっと微笑む。

優しく、暖かな陽だまりのような微笑み。

「ソレがたとえ、人生に転機を与える存在ではなくても。脇役にも満たない、背景でしか無いものだとしても。津々浦の人生を取り巻く環境の中に、ソレはずっと居たんだよ」

いつもと違う、緑がたまに見せる一つ上の次元からモノを見つめ、語る微笑み。

「だからその喪失感は、家族や友達とまでは行かなくても、いつも挨拶していた近所の人がいなくなる。それにきっと近しいもの。だからその寂しさは変なことじゃないし、大層なことだと、私は思うなぁ」

その微笑みを見るたびに私は思い出す。

依鳥緑は神様なのだと。

「なるほどね――」

喪失感。

言われてみればそうだ。やっぱり私はあのお店がなくなって寂しかったのだ。

そして緑はこう続けた。

「でもさ津々浦、もちろんその別れは悲しいものだよ。でも、今回の件で津々浦が抱いた〝寂しさ〟。私はそれを素晴らしいことだとも思うよ」

「どうして?」

「だって、喋り相手でも、関わりもなんにもないそのお店すらも人は、津々浦は、愛着や特別感を抱く。意思疎通の取れない、種族どころか異なる物質とでさえ、人は〝寂しさ〟を感じる。それはきっと両者の間に何かしらの絆があったからなんだよ。――私はね津々浦。人と人の絆は大切にしていきたいと思ってるの。でもそれに負けないくらい、人と物の間に生まれる絆も大切にしていきたい。それがどう言うものか知りたいの」

そう言って緑は少し恥ずかしいそうに頬を掻いた。

「あれ?津々浦の話を聞いてあげるはずが、いつの間にか私が話しちゃってた……」

そして今度は困った顔をみせ。

「あのね津々浦、ありきたりな慰めかもしれないけど。別れはいずれ訪れるもの……でもそれはその思い出まで消えるわけじゃない。仕方のないことで片付けたくなくても、受け入れなければならないものもある。人生ってそういうことの繰り返しなんじゃないかな……」

先程とは一転し、緑が言葉を探すようにあたふたしながら語る。

それを聞いて私は、自分の中にあったモヤモヤしたものの輪郭をとらえることができ、そして向き合うことができた。

そして緑に私も微笑みかける。

「あなたって意外と厳しい励まし方するのね……」

そう言うことの繰り返し……ね。

人じゃなかろうと、モノだろうと。私にとってあの店はいつもそこにあり、当たり前の日常だったんだ。それが崩れたのは確かに寂しいし、少し怖い。

それでも続くのが人生なのだから。ならばせめて、家の窓から見る景色に、かつてそこにあった眩い明かりを思い出してあげよう。

「えっ!?厳しかった?」

緑が不思議そうな表情を見せる。

「てっきりあなたは、相手によりそうタイプだと思ってたもの。――別れの繰り返し、それは仕方のないこと。なんてハッキリと言い切るなんてね」

緑が納得いかない様子で唸る。

「うぅ……。だってそうじゃない。嘘やごまかしで取り繕うのは、その場しのぎのやり方じゃない……の?」

「ハハ、やっぱり厳しいよ、緑は。――まぁ、私は多分厳しく励まされる方が合ってると思ってるからいいけどさ。だってそれが現実なんだもん」

そう言って、冷えかかった飲み物を口にして。また腕とマフラーに顔をうずめる。

そう現実。

人との出会いがあれば、別れもある。大小はあれどそれは仕方のない――。

「……」

そう思った時、私の中で新たな悩みというか、不安というか、冷たい感情が芽生えた。

思わず眼を見開く。

「ねぇ……緑」

「ん〜?」

緑の飲み物はまだ熱いのか、ちびちび飲みながら返事をした。

人と人の出会いや別れは仕方のないこと。

「緑ってさ……」

ならば――。

「高校卒業したら、どうなるの?」

人と神様の別れとは――。

その言葉から緑は、私の言いたいことを察したようだった。

緑が目を細めて微笑む。

「……どうするの?じゃなくて、どうなるの?なんだね」

高校生活を緑と過ごしてきて薄々感じていたことがある。

〝神様を名乗る彼女はいつ生まれたのか〟。

緑は世の常識を知っている。一般的な高校生が持つような道徳や感性を持っている。

だがそれは、まるで〝知識として知っているだけで、経験としてはいない〟。そう思わせる言葉や振る舞いを度々見せてきた。

つまり、人の神様たる依鳥緑は、実は誕生した時から高校生、あるいは中学生の姿と知識を持っていたのではないかということだ。

そして、それが正しいのならば。

最期は。その最期は老いや病気、肉体的な影響と関係なく、この世界から消えてしまう可能性があるということ。

だから、どうするの?ではなく、どうなるの?と聞いたのだ。

私は頷くかわりに緑の目を見つめた。

「津々浦は――」

緑も、そんな私から眼を逸らさずに、今の質問に質問で返してきた。

「津々浦は、どうだと思う?」

また、一つ上の次元から見るような微笑みで。

投げ返された問い。

私はそんな緑に答えを急かさず、その問いに答えることにした。

「……いくつか考えられることはあるわね。――まず一つ目の例として」

手袋の中の手に汗が滲む。

友達と話すだけなのに、私はとても緊張していた。

「『依鳥緑は居なくなる』私がメールをしても、電話をしても、住所を調べ上げたとしても。あなたからの返事や姿は無く。私と緑が会うことはなくなる」

緑は変わらない微笑みのまま、静かに話を聞く。

「二つ目に『今までの依鳥緑は居なくなり、その代わりに誰かがその場所におさまる』その〝誰か〟は依鳥緑としての記憶を持ち、依鳥緑として振る舞う。そして私も、その人物を緑と思って今後を過ごす」

私は柵に寄りかかるのをやめ、緑に向き合う。

「三つ目……『依鳥緑なんて初めから居なかったことになる』私は他の誰かと勉強会をし、下校し、家で映画を見る。……もしくは『私の記憶だけが緑を覚えている』」

クラスメイトも担任も、誰に聞いても依鳥緑という人物を知らないと言われる。

「最後に……『あなたはそのまま在り続ける』」

鼓動が速くなるのを感じた。

わずかに息苦しさも覚える。けど緑から眼を逸らすことはなかった。

すると緑は少し笑った。これはあの微笑みとは違う、年相応の見慣れた笑顔だった。

「津々浦、私が神様だってちゃんと信じててくれたんだ……」

嬉しそうに、恥ずかしそうに、一瞬だけ緑の方がそっと眼を逸らした。

「あなたがそう言ったんじゃないの」

「そうだよね、ありがとう」

そう言うと緑はフッと息をはく。そして――。

「〝二つ目〟と〝三つ目〟は無いよ。少なくとも〝三つ目〟だけは絶対に」

そう言いきった。

「私は人として生き、人を見て識る〝人間の神様〟。だから私は最後まで〝人〟だよ」

それはつまり――。

緑は消えるわけではない。

そう言おうとした私を遮るように、緑は続けた。

「だから、私にもわからないの。――いつ役目を終えるか。高校の後はどうするのか。津々浦にお別れは言えるのか、とかって」

口元は微笑んでいるが、緑はまっすぐな眼を私に向ける。

後になって教えてくれたが。緑を神様と信じ、それでいて友達として付き合い、別れを心配した私に対する礼儀だったそうだ。

「卒業を堺に疎遠になって、何年かした後に『あぁ、こんなヤツがいたな』って思うかもしれない。――おばあちゃんになってもこんな付き合いを続けているかもしれない。いつのまにか不幸にあって死んじゃってるかもしれない。でもさ津々浦――」

私はその時、そんな緑に当てはまる言葉を見つけた。

それは緑の考えと全く同じだった。

「それってまるで〝人間〟みたいだよね」

おかしそうに笑いながら、神様はそう言った。

私も同じように笑う。

「そうだね。私たちとなんにも変わらないんだね、緑って実は」

私の中にはもう冷たい感情はなかった。

その感情はけして珍しいものではなく。いつもそばにあって、あたりまえで。たまにこうして凍えるのはなにもおかしなことじゃない。

「なぁに津々浦〜。私が消えちゃうんじゃないかって心配していたの?」

緑が茶化すようにニヤニヤと笑う。

確かに緑が消えてしまうかも、という寂しさは私の心にあった。だが、そんなニヤけた笑いを見せらると、素直になるのも癪な気もし。

「別に、あなたと居た時間が私の中から消えるのなら。その穴埋めを神様に要求したかっただけよ」

他の理由を伝えることにした。

「えぇ……津々浦冷たい」

そう言って緑は口を尖らせた。

「それじゃあ津々浦、さっきの質問に改めて答えると……」

緑が仕切り直すようにそう口にした。

「さっきの質問?」

「もー、津々浦が聞いてきたんでしょ?『卒業したらどうなるの』って」

「……あぁ、そうね。そう言えば、そっちにはまだ答えてなかったわね」

私はまた柵に寄りかかり、改めて緑に問いかけた。

「あなたは高校を卒業したらどうするの?」

「実はね……わたしは世界を見てみたいんだ」

緑の答えた進路は、現実的ではなく。夢見る若者のようなものだった。

「実際に見たこの世界はさ、私が思ってるより凄かったんだ。――人が積み上げてきた知識。人が心に描く夢や理想。人が創り出した様々な作品。そんなものが散らばる世界、実際に見て回らないともったいないよ!」

神様は、神様の癖に眼をか輝かせて夢を語る。

「私は〝人の神様〟になれて良かった。人に成れて良かった。箱庭の外からは見えない景色、気づかない物事。それを知って直に味わうことができるんだから」

他の神とは違い、人として世界に立ち、人の視点で物事を見て回れる。

緑はそれがとてつもなく嬉しいようだった。

「よっぽど楽しいようね、人間が」

「楽しいよ!津々浦は楽しくないの?」

「……分かんないよ、私も初めての人間だし。前世の記憶とか、よそよ世界から転生したわけでもないし。……でもまぁ、緑といるのは楽しい、かな」

半分本音で、半分は人を楽しむ緑に気を遣ってそう言ったつもりだった。

「ふふーん。楽しいでしょう。なんてったって津々浦は唯一、私を神様と知ってる人間なのですから」

私の気持ちが伝わってない緑は誇らしげに胸を張った。

呆れた視線を緑に向けた時、そう言えば一度も聞いたことがなかった質問を思い出した。

「そういえばさ。なんで緑は私に神様だって教えてくれたの?」

そう尋ねると、緑は視線を斜め下に向け、恥ずかしそうに頭を掻いた。

何度も見てきたこの仕草は、彼女が恥じらう時の癖なのだろう。

――ほんと、神様の癖に。

「いやぁ……正直にいうとね。誰でも……よかったの」

学校でも私以外に正体を明かさず。かと言って私に神様らしく接したり、非現実的な日常を見せてくれたわけでもない緑のことだ。まぁそうだろうなと私も正直いうと思っていた。

「クラスのレクレーションで初めて喋った人で、誰かに言いふらしたりしなさそうな人。それが津々浦だっただけなの……」

けれど緑は申し訳なく思っていたのか、チラチラと視線で私の反応を伺っている。

「でも緑。それならさ、私に正体明かす必要もなかったんじゃないの?」

そう聞き返した。

「確かに私は、〝緑は神様なのだから〟と言う理由で様々なことを納得してきたよ。緑が映画を見たこと無かったり、住んでる場所を内緒にしてきたり、そう言ったことを。――でもさ、それは緑を神様と知ってたからそう思っただけで。知らなかったら〝変わった子だな〟で済ませることもできたと思うよ?」

そう言うと緑はまたさっきの癖を見せた。どうやら癖の自覚はないようだ。

「――げん……」

緑がボソリと何か言った。

よく聞こえなかった私は首を傾げる。

「……威厳が、欲しくて」

「威厳?神様としての?」

緑がそっと頷いた。

「え、緑。あなた〝自分は神様なんだよ〟ってちょっと威張りたかったの?」

笑うのを堪える私を見て、緑が顔を赤くする。

「なんの力も御加護もないって自分で言ってたのに?……小さ、器が小さいよ神様。フフ、アハハ!」

「だって、だってぇ……内緒で過ごしてたからぁ……私のこと誰も神様だって知らないじゃん……ただの人間じゃん……ほかの神様みたいに尊敬されたかったんだもん。特別感が欲しかったんだもん」

恥ずかしさと虚しさでちょっと泣きそうな緑がいじけた様子で訴える。

「フフ、ごめんごめん。もう、笑わない。笑わないから。フフ、ふぅー」

一度大きく呼吸し私は息を整えた。

「大丈夫よ、私はちゃんと信じてるから。それに緑が熱心に人を学ぼうとしているのも、勉強頑張ってるのも」

「ほんと?私凄い?」

自分は人の神様を上手くやってるか。

そんな不安が彼女なりにあったのだろう。いつか勉強を見てほしいと願ってきた時のように緑は縮こまっている。

「うん、自慢の神様だよ」

そう伝えてあげると、緑はよたよたと歩み寄って私に抱きついてきた。

「ありがとぉ津々浦ぁ……私も嬉しいよ、友達になってくれて、神様だって信じていてくれて。勉強とか映画とかいろいろ付き合ってくれて……」

「泣かない泣かない。世界を見て回るんでしょ?流石にそれにはついて行けないわよ」

そう慰めると、緑はスッと立ち直ってうんうんと頷く。

「そうだよね、いつまでも津々浦に助けてもらってはいられないよね。――世界を見て回るのにだってお金や知識、資格がいるもんね、大学だって考えないといけないもんね」

緑が段々といつもの朗らかな笑顔を見せる。

「……」

そんな緑を見て、私も自然と微笑みを見せた。

日々を楽しみ、将来を夢見て、自分の存在価値に不安を感じ、それでいて見栄っ張りな一面もある。

まるで人間そのものと言うか、さすが人の神様と言うか。

「ねぇ緑――」

そんな彼女に私はあえて問いかけた。

「あなたってほんとに神様なの?」

その問いに緑は、初めて喋った日のようにニッと笑う。

そして――。

「何言ってるの津々浦、もう知ってるでしょ。私は依鳥緑。人として生き、人を学ぶ」

依鳥緑は――。

「〝人の神様〟だよ!」



『依鳥緑は神様だと言う』

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