うさぎさん おはしゃぎになる

うさぎさんの日常

さてさて

うさぎさんの1日は早い。

日が出始めるとその光により目を覚まし、毛繕いをする。

なんせいつでも地面に寝てるから色々と絡まるのだから仕方ない。

白兎が毛繕いなんていい光景だ。

場所が魔境なのだから場違い感が出てしまうのは目をつぶりましょう。

毛繕いが終わったらご飯の時間ですが、食べ物は周りにいくらでもあります。

草です。

ですがここで注意です。

この場所の草は年がら年中魔力を浴びて変質した魔草であり、普通の物より濃い濃度の魔力を帯びたものだ。

魔力は自分の物ならまだしも他のものは拒絶反応が出てもおかしくない。

回復薬などはそれ用に効果を残しつつ中和することで体に入れることができる。

そんな劇物を普通に食べているうさぎさんはもう怪物である。

食べられる、異常が出ないと言うことは吸収できるほどの魔力に対する耐性が出来ていると言うこと。

耐性とは体に入れ続けるからできる物で

耐性を手に入れるまでは相当辛い目に会うのだ。

だからこそ化け物だ。

そんな化けうさぎさんは食べると夜まで散策するか寝る。

これまでは己をいじめるくそドラゴンにより修行と言う名の暇つぶしををしていたが

なんでもあとは実践あるのみということで、

実戦戦闘と言う名の散策をしている毎日なのだ。

まぁ、元に戻ったとも言えるのだが。

ドッカンドッカンと森の中で響かせ、血を浴びながら蹴りを繰り出す。

いじめを受け魔力の制御等を高めたことで今は出力、持続力が伸び、身体能力も上がり制動力、体感、筋力もますます着いた。

他よりも上の強さが蔓延る森の中でも上澄の実力を持つようになった。

以前のように逃げに徹する生活も今はない。

来るものは狩る。

会ったら蹴り砕く。

脳筋戦闘強な状態になっている。

見た目ファンシーなうさぎさんが雷を撒き散らしながら蹂躙する様は違和感しかないが仕方ない。生きるためなのだから。

そんなこんなで日当たりのいい場所で寝て、起きたら森を疾走し狩る。

夕暮れには世界樹の下で草を食べ、水浴びして寝る。

今日も平和な日々を送るうさぎさん。

巨大な黒いドラゴンは逞しい子を見て頷く。

こんな日常

まさに野生のウサギさん