うさぎさん ご乱心
殲滅したうさぎさんは一人心地
ああなんていい気分
もう逃げなくていい
生きていける
もう怖い思いをしなくていい
神様 ようやくここまで来ました。
ありがとうございます。
そんなふうに
空に向かい手を合わせ帝釈天にお礼をするうさぎさんだが
大分ひどい絵面だ。
なんせ殺した狼が血を地面に染み込ませ植物に吸わせるように一面に転がっている。
ここは森の中、そして幻想の森と言われている場所そんなところで血の匂いを漂わせているのだから魔物が集まる。
早速
うさぎを目指しておられた木が投げられた。
警戒心を忘れないうさぎさんは、跳んで地面に突き刺さる木に着地
刺さる木の衝撃により、狼の亡骸は四方に吹っ飛んだ。
それを狙っていたゴブリンや、大き目のアリなどの魔物がさらっていく。
動物の肉がどんな味なのか気になっていたうさぎさんはそれを残念そうに見逃していた。
目の前の大きな鬼から目を離せないからだ。
こいつはオーガと言われる鬼だ力が強く3mの大きさ
大きいが逃げないうさぎさん
何故か?
逃げなくていいことを気付いたのだ
何処まで強くなったのかを確かめたかったためだ
力を知って興奮している。
そしてオーガのもつ大剣が炎を纏う現象に興味を奪われていたのだった。
それは神様が言っていた魔法とかいうよくわからない者なんではないか?と
その現象を自分でできるようになるには知るしかないと
今まで食べて知った
これまで痛みで知った
そして戦って知った
だからこそあれもどうにか知らなくては神様が言っていたんだから
数年前に異世界に立つ前の帝釈天の言葉を忘れずにいたからこそ生きてこれたうさぎさんは、帝釈天の言う雷とかいう魔法を使えるようにあれを体感して知ることにした
そして次の力との出会いを求めた。
「おーがぁああ!!」
オーガの腹にとりあえず勢いをつけて蹴り込む
ヤクザキックみたいな状態であったが流石その巨体を後ずさりさせることしかできなかった。
捕まえようとした手から逃れ跳ぶが炎の大剣の側面を叩きつけられ地面に転がる。
白い毛並みが燃えるが地面に吹き飛ばされたことで即消化
運がいい
うさぎさんは魔力による現象を知ることができたと心のなかで喜ぶ
好奇心の塊となるうさぎさんは最近になり見えるようになった体の中の流れているものと、大剣の炎になる素が同じだと見て知った。
減っているのださっきからこれを見て気づかないほどうさぎさんはあほではない。
これが魔力なんだなと知ることができまた喜ぶうさぎさん
ふふんと得意げにしているように見える寝転んでいるうさぎさんにイラついたのか
オーガは眉間にしわを作り大剣を振る。
横に転がり躱すうさぎさん
その目が見ていたのは大剣ではなくオーガの魔力
自分とは違い動きが早いのだそしてなんか濃いのだ
悩みながら、次に来る攻撃をかわす
腕を続けて下から蹴ることで弾き返したがそれだけ血が出るでもなく痛みを与えるだけだった。
普段なら逃げるうさぎさんだが興奮と興味によって選択肢からなくなっていた
どうするのだろうか。
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