第8話
ガブリエルによると
双子の兄弟、ロームルスとレムスは
新しい国の中心地をどこにするかで揉めているらしい
ロームルスとレムスは
剣で争いながらも口論を繰り広げていた
「レムスよ、どうして私の言う事を聞いてくれないのだ
新しい国の中心は神が選ばれたのだぞ」
「いや、兄さんは間違っている
僕が選んだ場所が新しい国の中心にピッタリなんだ」
双子の兄弟の力が拮抗しているからなのか
決定的な攻撃がお互いに出来ず
数分に及ぶ長い戦いになっていた
長期戦になり
2人のスタミナがなくなりかけ
遂に、兄のロームルスが勝負に出たのだった
ロームルスは、
軽く後ろに下がり勢いよく剣を振り上げ
剣を弟めがけ振り下ろそうとしたその時に
何かを踏んだのか?
急に足を滑らせて転んでしまった
この時を見逃さなかった弟のレムスは
兄の腹に剣を突き刺してしまった
悪魔が取り付いていたレムスの方が勝ってしまったのだ
これで良かったのか?と
俺はガブリエルの方を向くと
ガブリエルも変な表情で勝った弟の方を見ていたのだった
「さぁ、もう現代に戻りましょう」
ガブリエルに促され
また、目をつぶると
俺は現代の自分の部屋へと戻って来たのだった
ガブリエルは
ちょっと調べたい事があると
俺を部屋に戻すと
すぐに消えてしまった
俺は、この日は
天使を呼び出した事や
実際に争っている騎士を見た事で
興奮してなかなか眠りにつく事が出来なかった
次の日、寝不足の目をこすりながら学校へ行ったのだが
どこか変な違和感を感じたのだった
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